上海II
サン電子(サンソフト)/ 東海エンジニアリング / Activision
ファミリーコンピュータ
「Mahjong Solitaire(マージャンソリティア)」とも呼ばれる、積まれている麻雀牌を取っていく定番パズルゲーム。ファミコンで立体表示を実現している。とても音楽が良くおすすめ!
上海II 6配列図一覧
■ルール
取れる牌は、左右のうちどちらかが完全に開いていて、上に他の牌が積まれていない牌。
その取れる牌の中から同じ絵柄の牌2つずつ取っていく。
横に半分ずれて2つ置かれている場合、その2つの牌が取り除かれなければ開いたことにならない。また、2つの牌の横の真ん中に置かれているときは、その牌が取り除かれないと2つの牌のどちらも取ることができない。
立体表現の都合上、上に牌が乗っているように見えても乗っていない牌もあるので、意外な牌が取れることもある。
取れる牌がなくなると詰みになり、「プンッ」という機械音とともに「NO MORE MOVES」と表示される。
すべての牌を取れればクリア。荘厳なグラフィックが表示される。
通常の麻雀に使う136個の牌に、季節牌4つ、花牌4つを加えた144個の牌を使う。通常の牌は1つの絵柄につき4つの牌があり、2個ずつ取っていくので、1つの絵柄を2回取ることになる。
季節牌と花牌は特殊で、季節牌ならどの季節牌どうし、花牌ならどの花牌どうしで取ることができる。
上海IIでは、上にアルファベットの文字が2文字書かれているのが季節牌で、下に文字が書かれているのが花牌になる。
上に文字があるものどうし、下に文字があるものどうし取ることができると考えることができる。
季節牌
SP 春 (Spring スプリング)
SU 夏 (Summer サマー)
AU 秋 (Autumn オータム)
WI 冬 (Winter ウィンター)
花牌
BA 竹 (Bamboo バンブー)
PL 梅 (Plum プラム)
MU 菊 (Mum マム = Chrysanthemum クリサンセマム)
OR 蘭 (Orchid オーキッド)
季節牌や花牌は、それぞれ1種類の牌と同じことになるが、特殊なため、他の牌より目立ちやすく、取ったことが覚えやすいという特徴がある。
■操作
カーソルを動かして牌を選び、開いている牌を上でAボタンを押すと選択できる。開いていない牌を選択しようとすると「NOT FREE」と表示されて選べない。
1つの牌を選択したあと、もうひとつその牌と同じ牌を選ぶ。違う牌を選択しようすると「NOT A MATCH」と表示されて選べない。Bボタンで選択を解除できる。
HELP1
FIND (ファインド) = 取れる牌を教えてくれる。平面での立体表現の関係で牌のわずかしか見えていない牌があり、そういったときにFINDを利用するという使い方もある。
BACK (バック) = 1手前に戻る。BACKを使えば使うほど戻れるので、詰んだときに、取る選択に失敗した牌を取るまで戻って戻ってやり直すといったゲームの楽しみ方もある。
HELP2
PEEK (ピーク)= 下の牌を「覗く」モードになり、そのあとステージを終了してメニューに戻る。
RETRY (リトライ) = 同じ牌の並びでステージを最初からやり直す。
NEW (ニュー) = 違う牌の並びに変えてステージを最初からやり直す。
QUIT このステージを終了してメニューに戻る。
■ポイント?
4つ同じ牌が同時に取れるときは、すべて安全に取ることができる。最もうれしい状態になる。
すでに2つ取った牌が取れるときは安全に取ることができる。そのため、2つ取った牌を覚えていたほうが便利になるが、なかなか覚えていくのは困難。。。
3つ牌だけが取れるときや、残り2つが隠れていたり、内部にあるときは取るのに注意する必要がある。取り方を失敗すると詰む危険が出てくる。
左右に2つ以下しか並んでいない場合、それはいつでも取ることができる。3つの牌が取れるとき、その牌は後回しにすることができる。また、3つ並んでいるところも比較的取りやすいので、後回しににしたほうが安全の可能性が高い。
逆にブロックしている牌など、取らないとたくさんの牌が取れない牌は早めに取りたいところだが、どのブロックしている牌を最初に取るかは、見えていない牌がどうなっているかにもよるため、なかなか判断が難しく、運にも左右される。
■SOLITAIRE MODE(ソリティアモード)
ステージを選んで1つずつクリアするモード。
ステージは6種類あり、牌の積み方が異なっている。それぞれ特徴があり、牌の取り方も大きく違っている。
1つクリアしたらまた同じステージが始まるので、違うステージを選びたい場合は「QUIT」を選んで抜ける。逆に同じステージを何連続クリアできるかに挑戦することもできる。
1 TIGER タイガー 虎(とら)
2 SCORPION スコーピオン 蠍(さそり)
3 MONKEY モンキー 猿(さる)
4 SNAKE スネーク 蛇(へび)
5 PANTHER パンサー 豹(ひょう)
6 DRAGON ドラゴン 龍(りゅう)
このなかで最も難しく、やりごたえがありおもしろいのが、5の「PANTHER」。
なかなかクリアできず、クリアできる確率が最も低い。ポイントとしては、牌の配置にもよるが、平均的に取れる時よりは、中央の4隅を1つ大きく崩すことができたときにクリアできることが多い気がする。他のステージより見た目の位置と実際取っていく順番に差があるような印象。
1の「TIGER」は最初のステージだけあって比較的やさしい気がするが、うまくいかないときもけっこうある。
2の「SCORPION」は上と下の横に長く続く部分の取り方が難しい。
3の「MONKEY」は、最初の取り方によって最も早く詰んでしまうことがあるステージ。中央部分の取り方も難しい。
4の「SNAKE」は取れるところが限られている。運がいいと見た目より楽に進めるが、うまく取れないことも多い。
6の「DRAGON」は、上海の配列。
各配列の形の図は上海II 6配列図一覧に。
■TOURNAMENT MODE(トーナメントモード)
時間制限内にステージを順番にクリアしていくモード。1から始まり、6をクリアするとエンディングになる。クリアしたときのグラフィックもソリティアモードと異なり、また、グラフィックの横にある4文字の漢字がステージごとに変わり、絵も2ステージごとに変化するので、やりごたえがある。しかしかなり難しい。
タイムのゲージがどんどん減っていく。牌を取ると少し回復するのがポイントになる。じっくり考える余裕はなく、タイムが少なくなっていたらとにかく目に付いた牌を取っていってタイムの回復を図ることになる。
HELPはFINDだけが3回まで使える。トーナメントモードでは、HELPで牌を見つけたところでボタンを押すと、その牌をすぐ取ることができるので、ボタンを連打してタイム回復の切り札としても使える。
タイムアップか詰んだらゲームオーバー。
コンティニューができるが、注意する必要がある。まず、コンティニューしたら、リトライしたときと同様に同じ並びで始まる。
それ以上に注意する点は、10回までは問題なくコンティニューできるが、それ以降はゲームオーバーしたあと画面が停止することがある。停止せずそのまま続けることができるときもある。
画面右にスコアランキングが10個記録されるが、それが全部埋まって、さらにそのときに同数スコアが特定の条件で存在していたとき停止する可能性がある。そのため、コンティニューは10回までであとは運がよければできると考えておく。
実際それを越えて挑戦するのは集中が切れていることが多く、また、並びが同じのため、何度やってもクリアできないこともあるので、10個過ぎで停止してくれたほうが気が楽になっている。
並びの運が必要になり難しいが、なぜかまれにすごく好調なときもある。エンディングを見たときの達成感はとても大きい★
トーナメントモードについては、上海II(その2)でさらに補足。
他にも2人で交互に牌を取っていって対戦するチャレンジモードがある。
パズル中の音楽は3種類あり、最初はステージを始めるたびにMUSIC1~MUSIC3の順番に出てくる。どれも良く、MUSIC1は前作上海のBGM:Bと同じメロディーでよりスローになり落ち着いた曲になっている。MUSIC2は穏やかな曲で味わい深い。MUSIC3は力強く、メロディーと音色のすばらしい曲。他にもタイトルの曲やクリア時の曲などを含めて全体的に質の高い楽曲が揃っている♪♪♪