サンソフト(サン電子)/ Activision
スーパーファミコン
音楽がとても良く、全体的に明るい曲調と音色とメロディーが心地よくすばらしい。干支にちなんだ12の配列があり、とてもバランスが良い。グラフィックも色合いが美しく、雰囲気が良くおすすめ!
牌が見やすく、配列によってさまざまな色があるステージの背景の台がきれい。ステージ中の曲はランダムで流れる。けっこう曲数があり、どれもすごく良い。
上海IIでは、鋭い当たりのインパクトの大きい6配列だったのに対して、上海IIIでは、ソフトな当たりで洗練されたバランスの12配列になっている。
上海III 12配列図一覧
■自由牌
上に重なった牌がなく、左右のどちらかが空いている牌を「自由牌」という。同じ種類の自由牌を2つ1組にして取っていく。
春・夏・秋・冬の季節牌と、蘭・梅・菊・竹の花牌は、それぞれ季節牌どうし、花牌どうしで取れる(季節牌は上に文字、花牌は下に文字がある)。
すべての牌を取るとクリア。取れる牌がないと手詰まりになる。
■制限時間
初期設定では5分に設定されている。上海IIIでは、牌を取っても時間は回復しない。そのため、けっこう厳しいときも多い。しかし、ある程度は考える時間もあるなど、ちょうど良い手ごたえの時間になっている。
時間が少なくなってくると警告音がなる。警告音が鳴っていてもある程度取る時間はあり、もう少しですべて取れそうなときはかなり緊張感がある。
制限時間は、コンフィグ画面で、5:00(5分)、6:00、7:00、 8:00、9:00、∞(無限)から選べる。
じっくり考えながら進めたい場合は、無限にする。
■レベル
レベル(難度)は、最初は3になっている。4、5にするとより難しくなる。
「3」は制限時間5分を考慮したバランスのパターンで、制限時間5分だと適切な難度だが、制限時間を無限にすると少しやさしいかもしれない。比較的最初に4個ずつとれることが多い。
「4」は、3相当のパターンと5相当のパターンが混ざってあるような印象で、とても難しいパターンに当たることもある。
「5」は、手ごたえがあり、最初に4個取れることが少なくなる。
ちなみに、コンフィグ画面では、LEVELは、BGMとSEの横にあるが、上下で選択を動かすと、BGMとSEの次の項目になっている。そのため、下を押してLEVELまで選択を移動させてから横で変更する。
■HELP・PEEP・TIME
HELPとPEEPを使うときは、カーソルをHELPまたはPEEPにあわせて選択ボタンを押す。
HELP POINT、PEEP POINT、TIME POINTはボーナスステージで獲得することができる。
コンフィグで最初に持っている数を設定できる。HELPとPEEPは初期設定が2個で、0~3個と無限が選べる。TIMEは初期設定が0個で、0~3個から選べる。TIMEでは無限は選べない。
●HELP(ヘルプ)POINT
取れる牌のうちどれかが選択される。詰んでいないのに取れる牌が見つからないことがある。そういったときに使うと時間の減少を防ぐことができる。
●PEEP(ピープ)POINT
PEEPはのぞくの意味で、選んだ牌の下の牌を見ることができる。
これで、運が良ければ、3つしか見えていない牌で、同じ牌が重なっていないかどうかなどをチェックしたうえで牌を取ることができる。便利なアイテム。
上に牌が乗っていても表面に少しでも出ている牌ならば選択して透過させることができるが、表面に出ていない「下の下」の牌は見れない。
●TIME(タイム)POINT
時間が0になると自動的に使われて、ある程度時間が回復する。回復量はけっこうあり、制限時間ありの場合にはとても助かるアイテム。
制限時間ありの場合、時間がかかりがちな難しいステージはTIMEを取った後で挑戦するという作戦もある。
■ボーナスステージ
ステージクリアすると、配列の干支にちなんだグラフィックが表示された後、ボーナスステージになる。ここでアイテムや点数を獲得できる。
神経衰弱のルールで、3回ミスすると終了。HELP、PEEP、TIMEのほかに、ボーナスステージでミスできる回数が1つ増える「1 TRY」と、200点、500点、1000点の得点がある。
■コンティニュー
コンティニューは何回でもできるが、必ず同じ配列の同じパターンで再開となる。難しいパターンに当たると、クリアできるように配置されていると思われるものの、何回チャレンジしてもクリアできないことも。。。
コンティニューすると、HELP、PEEP、TIMEは元に戻る。
ノーコンティニューで進めるとアイテムのバランスもちょうど良く、おもしろい。
コンティニューした後もスコアはそのまま引き継がれるので、ノーコンティニューで進めたときのスコアを確認したいときは、コンティニューすると再びスコアが表示される。
ちなみにゲーム中セレクトボタンを押すと、コンティニューしたときと同じく、そのステージを同じパターンで最初からやり直すことができる。
■モード
「1プレイヤー」、「2プレイヤー協力」、「2プレイヤー対戦」の3つのモードがある。2プレイヤー対戦では2つの山があり、先に黄金牌を取ったほうが勝ち。3本勝負で2勝したほうが勝利となる。
■基本攻略法
上海IIIの説明書には、上海の基本攻略法が書かれている。それは以下のとおり。
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まず最初に重点的にしなければならないことは、全体の牌消去を邪魔している自由牌を、取り除くことです。
同じ絵柄の3枚の自由牌を、常に追いかけます。
3枚の同絵柄牌の中、ペア牌を除去したら、その残った1枚の牌が次にペア牌になるまでに、他の多くの牌を取る邪魔をしていないかどうかを確かめてください。
その時点で、その牌ではペア牌作りができない場合は、その3枚の牌を一時そこに残して、別の消去牌探しに移ってください。
4枚の同絵柄牌が、すべて自由牌になっている時は、すぐに除去して、次の局面へのスムーズな展開を図りましょう。
同じ絵柄の牌が上に積み重なっていたり、2組同じ列に並んでいる状態の時は、他の場所の牌とペア牌を作らないと取れないので注意してください。
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■配列
配列は自由に選んで順番を選択することができる。その日によって苦手な配列が変わる。
各配列の形の図は上海III 12配列図一覧に。
●子配列(ね/ねずみ)
バランス型の配列。取りやすいことも多いが、けっこう失敗することがある。
上海 万里の長城の第二十関に若干異なる似た配列がある。
●丑配列(うし)
中央部分の高さのある頭の部分と、角の部分に当たる長い下の部分という2箇所の気をつけなければならないところがある配列。
上海 万里の長城の第二十一関に若干異なる似た配列がある。
●寅配列(とら)
高さと長さのある中央部分が複雑な状況で牌が配置されていることが多い難しい配列。
けっこう時間がかかる配列なので、TIMEがあるときに挑戦すると余裕ができる。
上海 万里の長城の第二十二関に若干異なる似た配列がある。
●卯配列(う/うさぎ)
うさぎをイメージした、こじんまりと丸くまとまっている配列。内側からも取れる部分がある。牌の配置は入り組んでいて、取れるペアを見落とすことも多く、5分だとけっこう厳しくなりがち。どこを重点的に取るかの判断が難しく、時間無限でも詰みやすい難しい配列。
●辰配列(たつ)
上の部分が横に長さがある。意識的に上の部分を優先して取っていくと良いと思われるが、上のほうを重点的にとっていって詰むことも多いため難しい。
上海 万里の長城の第二関に若干異なる似た配列がある。
●巳配列(み/へび)
とぐろを巻いているへびを上から見たような形で牌が配置されている。
最初に4つずつ多く取れていけるときはいいものの、3個しか見えないことが多いと、どれを先に取るかの判断が難しく、中央部分の底が長いため詰みやすい難しい配列。
●午配列(うま)
3列ある上と、2列ある下に長い部分がある。2箇所気をつけなければならないため、けっこう難しいことも多い配列。
上海 万里の長城の第二十三関に若干異なる似た配列がある。
●未配列(ひつじ)
下を除くと左右に大きく分かれており、そこは横に短い点が取りやすいところだが、多段の部分が多いため、時間がかかることも多い。
上海 万里の長城の第二十四関に若干異なる似た配列がある。
●申配列(さる)
下の腕の部分が意外と長く、特に左右に積まれた肩の部分を取らないと下を取れないことに注意。その部分を優先して取ったほうがいい気がするものの、なかなかその牌が出ないときもある。
●酉配列(とり/にわとり)
下の部分の横の長さと、中央部分の長さと高さがあり、そこが複雑に絡むと難しく、時間もかかりやすい。
上海 万里の長城の第十七関に若干異なる似た配列がある。
●戌配列(いぬ)
2つだけ横に並んでいるという安全牌が少なく、中央部分が守り堅い難しい配列。
●亥配列(い/いのしし)
いのししの特徴的な鼻をモチーフにした配列。少ししか見えていない自由牌がある。
■全12配列クリア
配列選択画面では、クリアした配列には「了」のマークがつく。12配列をすべてクリアすることが目的になる。パスワードはなく、12連続になるため、コンティニューしながらでも手ごたえがある。
全12配列をクリアすると特別なグラフィックが表示されて達成感が大きい♪♪♪