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2014/05/19

スーパー上海ドラゴンズアイ

スーパー上海ドラゴンズアイ
ホット・ビィ/Activision
スーパーファミコン

上海IIIとはまた異なる干支12配列が用意されている。難しい配列も多く、中には非常に難しい配列もある。他にも味のあるおもしろい配列が揃っていて、とてもやりごたえがある。さらに上海と同じ配列(とHOT・B配列)、麻雀牌以外の9種類もの変わり牌、そして別ゲーム「ドラゴンズアイ」を含むとてもボリュームのある内容でおすすめ。


「Shanghai II:Dragon's Eye」のスーパーファミコン版。

全画面を最大限に使って配置されるため、牌が大きく、また、実際の麻雀牌のような牌のデザインでとても美しく見やすい。

ちなみに、このスーパー上海の牌は、今まで紹介した上海と立体の方向が逆向きで、左側に側面が見える形になる。

背景も水墨画で描かれた万里の長城が美しい。

曲はサンソフトの曲作りと大きく異なり、静かな雰囲気。だんだんと味がある曲になっている。

遊ぶための道具は十分に用意されているので、これを使ってどのように遊ぶかはプレイヤー次第という作品になっている。

14配列図一覧

スーパー上海ドラゴンズアイ(その2)

■操作方法

方向キーでカーソルを動かす。

牌の選択、決定はBボタン。
キャンセルはAボタン。

これは、他の上海と逆の印象で注意。

Yボタンを押すとメニューを表示する。左右でメインメニューを選択し、上下でサブメニューを選択してBボタンを押す。メニューのキャンセルはAボタンかYボタン(スタートボタンも可能)。

ちなみに牌を取ってアニメーションしている間は、一瞬カーソルが動かせない。他の上海ではすぐに動かせるので慣れないと間がある印象になるが、スーパー上海ではトーナメントモードでもすばやく操作する必要はないので、これはかなり慣れる印象。

■上海

左右のどちらかが開いていて、上に牌が重なっていない「自由牌」の中で、同じ絵柄の牌を2つずつ取ることができる。

横に半分ずれた位置に牌があってもその方向では自由牌にならず、横に牌の半分ずつ上下に牌がある場合、その方向からは2つの牌を取り除かなければ取れないことになる。

季節牌と花牌は、それぞれ4つあり、絵柄は違うが、季節牌なら季節牌どうし、花牌なら花牌どうし取ることができる。季節牌、花牌ともに上に絵が描かれていて、下に3文字または4文字のアルファベットが書かれている。

【季節牌】

SPR 春 (Spring スプリング)
SUM 夏 (Summer サマー)
AUT 秋 (Autumn オータム)
WIN 冬 (Winter ウィンター)

【花牌】

PLUM 梅 (Plum プラム)
MUM 菊 (Mum マム = Chrysanthemum クリサンセマム)
ORC 蘭 (Orchid オーキッド)
BAM 竹 (Bamboo バンブー)

ちなみに、スーパー上海の白は真っ白ではなく、薄い灰色の四角形を組み合わせたグラフィックになっている。

すべての牌を取るとクリア。クリア画面で「天晴」という文字とともに、龍が出て歓迎する。ただし、上海ではクリア画面で特別な曲にならない。

取れる牌がないと「もう取れません」と表示される。

このあとも操作できるので、一手戻すで戻ったり、ピークモードで並びを調べたり、再プレイで同じパターンを最初から始まることもできる。

または現在のパターンをやめて、新プレイにしたり、レイアウトの変更をすることもできる。

■クリア不能配置

スーパー上海では、すべての牌をランダムで積んでいるかんじになっている。本物の麻雀牌を積む方法と同じことになるが、この方法では、クリア不能の配置になる可能性が出てくる。

クリア不能とわかりやすいのは、以下の状態。

・同一牌が重なっているその下に、また同一牌がある。
・同じ牌が3つ横に並んでいるときに、その3つ並びの中央の下に同じ牌がある。
・3つ並びが横に2つ並んでいる。
・同じ牌が3つある山の上に、同じ牌が重なっている。

クリア不能かどうかはピークモードである程度調べることができる。

このような場合、新プレイするか、万能牌を有効にして再プレイして再挑戦することもできる。

加えてこのスーパー上海では、乱数にクセがあり、同じ牌が3つ並んだりすることが多い。また、同じ種類の牌が似たような場所に配置されることも多い。一見すると同じようにみえるときもあるが、配置は毎回違ったものが出てくると思われる(クリア後はまた違う配置が出てくるが、そのときは、まれに同じ配置が出てきたことがあった)。

クリア不能なことがあるため、より挑戦的で、クリアできたときはとてもうれしい。

■ゲームスタート前

ゲームをスタートすると、配列の形が回転して、その後モザイクでジワジワと背景が完成していく。

これは、スタート時、リプレイ選択後、レイアウト変更決定後、牌の変更決定後に必ず行われる。

けっこう長く、飛ばすことができないのが難点だが、のんびり気長に待っておく。

タイトル画面でスタートボタンを押すと、最初に上海配列がそのように出現する。違う配列を遊びたい場合は、そのスタート効果が終わったあとでYボタンでメニューを呼び出し、レイアウト変更して選択する。

■取れる牌

取れる牌の組を1組黄色くして知らせる。続けて取れる牌を実行することで別の組も見れる。

黄色くなっている牌を選択すると1回の選択で組を取ることができる。

立体表現ではどのようにしても、自由牌ながらわずかしか見えないということが起こる。

スーパー上海では高く積まれた牌の右側の下の牌でそのようになる。しかし、スーパー上海は牌が大きいので、直感的に対応しやすいほうになる。どうしても見えない場合は、「取れる牌」メニューを使ってみる。

■一手戻す

一手元に戻る。かなり便利なコマンド。

回数制限はないが、ボタン連打で戻れる上海や上海IIと異なり、1つずつYボタンを押してメニューを出して下を押して一手戻すを選択する必要がある。しかも下にあるシャッフルを選ばないように注意する必要もある。

PCでメニューから何度もメニューの編集ー元に戻すを選択して戻すような操作だが、慣れるとけっこう多用でき、特に難しい配列では非常に頼りになる機能になる。

あと一歩で手詰まりになった場合、問題となった牌を取るまで戻る。
3個しか見えない牌を取るとき、2段に重なっている牌を取って、下の牌を確認する。

といった使い方ができる。

■シャッフル

残っている牌の形をそのままに、牌をシャッフルする。

通常のクリア画面では龍が現れるが、このコマンドを使ってクリアするとクリア画面に龍が出ない、文字だけのクリア画面になってしまう。

トーナメントモードでは、戦略上欠かすことのできない機能。

■リプレイ

現在の状態をあきらめて、新たにやりなおすコマンド。以下の2種類がある。

●再プレイ

同じ牌の並びで再挑戦する。

●新プレイ

新しく牌を組みなおして、新たに別のパターンを挑戦する。

■ピークモード

下の牌がどうなっているかを調べるモード。ファミコン版の上海や上海IIと異なり、1つずつ取り除くことはできないが、調べてから再プレイをして再挑戦することができるのが便利。

設定メニューでピークモードを有効にすると、カーソルが黄色になる。

この状態になると、絵柄が合っていなくても牌を2つ選択して取ることができる。

ピークモードを抜けるには、リプレイをしたり、レイアウト変更したりする。

■万能牌

設定メニューで万能牌を有効にしてからリプレイやレイアウト変更すると、「万能」と黒い文字で縦に2文字書かれた牌が1つ孤立した場所に配置される。

万能牌は、どの牌と組み合わせても取ることができる。万能牌を使って取ると、数を合わせるために、万能牌が取った牌になる。

シャッフルと異なり、万能牌を使ってもクリア画面が変わらないのが利点。

1種類の牌が原因でクリア不能な配置のときに、問題となる牌を万能牌を使って取り除くと、クリアできるといったこともある。クリアできないものを万能牌でクリアするのは爽快感がある。

■トーナメントモード

ラウンドごとに決まっているドラゴンズアイと3つの上海の配列をクリアし、高得点を目指すモード。

●トーナメントモードのスコア

ドラゴンズアイでは、獲得したスコアがそのまま得点になる。ただし、勝った時のみスコアに加算される。ドラゴンズアイでは、負けても次に進める。

3つの上海では、タイムがカウントされ、その合計タイムでスコアが決まる。

1800秒[30分]以下(平均600秒[10分]以下)=1000点
3600秒[60分]まで(平均1200秒[20分]まで)=500点
5400秒[90分]まで(平均1800秒[30分]まで)=250点
5400秒[90分]以上(平均1800秒[30分]以上)=100点

シャッフルを使うと、1回ごとに60秒[1分]のペナルティ
取れる牌を使うと、1回ごとに20秒のペナルティ

タイム表示が画面にある。全画面に牌が配置されるため、牌の上に表示されて、その下の牌が見づらいが、カーソルをタイムのところに持っていくと消えるので、そこで牌を確認できる。

●手詰まりとシャッフル

トーナメントモードの上海で手詰まりになると、タイムはそのままにその配列を最初からやりなおしになる。これはかなりタイムロスになる。そこで、手詰まりになる前にシャッフルしたほうがロスが少ない。シャッフル1回につき1分なので、数回使っても余裕がある。

そこで、トーナメントモードの上海では、シャッフルしやすいように、いつもの上海と異なる牌の残し方をする必要がある。

突然手詰まりになることを防ぐため、取れる牌を常に確保しておく。また、シャッフルしたあと手詰まりになるということもある。その確率を減らすため、1個、2個で孤立しているような牌を多くしておく。

この点に気をつければ、あとは運次第で、それほど急がなくても1000点を取れたりする。

●ラウンド1

ドラゴンズアイ・スレイヤー
いのしし
いぬ
うさぎ

●ラウンド2

ドラゴンズアイ・マスター
へび
さる
うし

●ラウンド3

ドラゴンズアイ・スレイヤー
たつ
とり
うま

●ラウンド4

ドラゴンズアイ・マスター
ねずみ
ひつじ
とら

■タイムアタック

トーナメントモードの上海部分を切り取ったようなモード。トーナメントモード同様にタイマーがカウントされる。クリアして改めてかかった時間が表示されないので、クリアにかかった時間を表示するのは一瞬しかない。クリア直前になったらタイマーを確認する必要がある。

■牌の選択

たくさんの変わり牌が収録されている。牌を変えると音楽も変わる。アニメーションや効果音が変わる牌もある。

●麻雀牌
●トランプ A~9
●トランプ 6~A
●花札
●アルファベット
●国旗
●スポーツ
●ファンタジー
●動物
●野菜
●道路標識

牌の種類によっては、季節牌や花牌同様に絵柄の種類ごとに取れる牌がある。

花札牌の4種類の顔と、天地水火の元素。顔を取ると、笑顔になり、「ドウモアリガ・・」としゃべる。

スポーツ牌の審判と、メダル。

ファンタジー牌の金枠で囲まれた王宮(王女、姫、皇帝、道化師)と、
青枠で囲まれた宝物(宝物、サファイヤの指輪、杯、ブラッドストーン)。

動物牌の海水魚類(かじき、まんだい、さめ、ふぐ)と、
淡水魚類(にじます、こい、なまず、ブルーギル)。

■レイアウト紹介

個性的な14配列がある。難しくない配列と思っても、次の日にはなかなかクリアできなかったりする。逆に難しい配列でも数回でクリアできる日もある。

上海 万里の長城には似た配列のステージが多く収録されている(ちなみに上海 万里の長城には上海IIIの配列に似たステージも多くある)。

各配列の形の図は14配列図一覧に。
各配列のクリア確率の表はスーパー上海ドラゴンズアイ(その2)に。

SHANGHAI(上海)

最初に出てくる上海配列。ファミコンの上海同様、けっこう難しい。

RAT(ねずみ)

横に長い部分があり、そこを重点的に取らないと、手詰まりになりやすい。連続でクリアできることもあるが、高さのある部分もあり、詰まりはじめると連続で詰まっていく。

OX(うし)

ものすごい難しさで、今まで紹介した上海の配列の中で最も難しい。クリアできるチャンスは少ない。

上海 万里の長城の第十四関の配列。上海 万里の長城の中でも難しい配列だったが、スーパー上海では、その比ではないほど難しい。

とにかく半分取るのも難しい。そして、電源を切らずにずっと新プレイを続けると、どんどんものすごいパターンになっていく気がする。いったんリセットボタンを押すと良い並びがくることもある。

TIGER(とら)

2段になっているところが多く、中央部分が堅い難しい配列。うし、うまに次ぐ3番目に難しい配列だが、うまより難しく感じるときもある。

RABBIT(うさぎ)

胴体部分の固まっていて高さがあり、両耳の高さも手ごわく、難しい配列。

DRAGON(たつ)

上海 万里の長城の第十一関の配列。

ほとんどが2段以上になっている。また、左下から右上にかけて、変則的に横に長いため、ガードしている部分を見極める必要がありけっこう難しい。

SNAKE(へび)

上海 万里の長城の第十五関スーパーファミコン版第十五関)も蛇を思わせる配列だが、それとは異なる配列。

横の長さが狭いが、ほとんどの部分が2段以上になっているので、運も必要になる。

HORSE(うま)

馬の顔を横にした配列。かなり難しく、スーパー上海ドラゴンズアイの中では、2番目に難しい配列。

上海 万里の長城の第十二関の配列。

うしと似た雰囲気があるが、うしよりは終盤まで取れる確率が高い気がする。

RAM(ひつじ)

上海 万里の長城の第十六関に似た配列がある(若干異なる)。横に長い部分があり、高さもあるところが難しい。横が短めの部分も多く、下の牌が少し見えるところも多いのが救い。

MONKEY(さる)

上海 万里の長城の第十三関の配列。スーパーファミコン版第十三関は若干異なる。中央部分のかたまりと、右の高く積みあがっている部分がやっかい。

ROOSTER(とり)

横に複雑に長い部分があり、けっこう難しい配列。あと少しで重なっているということも多い。。。

DOG(いぬ)

上海 万里の長城の第十関の配列。スーパーファミコン版第十関は若干異なる。横に長い部分があるが、それ以外は横に短い部分が多く、下の牌も見えることが多いのが救い。中央の高い部分の左右のガードが固く、その牌が現れないと厳しくなる。

BOAR(いのしし)

上海 万里の長城の第九関の配列。横に長い部分が少なく、また、下の牌も見やすい。見えない部分の牌の配置によっては底で互い違いになっていることも多い。

HOT・B(ホット・ビィ)

メーカー名の「HOT・B」と書かれた配列。高く積みあがっているので、運も必要。

■ドラゴンズアイ(Dragon's Eye)

牌を取っていってドラゴン完成を阻止する攻撃側の「ドラゴンスレイヤー」と、牌を置いてドラゴンの完成を目指す防御側の「ドラゴンマスター」の2人で対戦するゲーム。トランプゲームの感覚に近い。

コンピューターと対戦することも、対人戦をすることもできる。

上海のメニューからゲームメニューの「Dragon's Eye」を選択するとドラゴンズアイが始まる。ちなみに、タイトル画面でLボタンとRボタンを押しながらスタートボタンを押すと、最初にドラゴンズアイが始まる。

最初始まると、プレイヤーがスレイヤーで、コンピューターがマスターを担当する。

ゲームメニューでスレイヤーまたはマスターを選択してBボタンを押すたびに、1P,2P,COMと切り替わるので、プレイヤーがマスターで、コンピューターがスレイヤーを担当するようにするには、スレイヤーをCOM、マスターを1Pに設定してメニューを抜ける。どちらもCOMに設定すると、観戦モードになる。

●ドラゴンディスプレイ

ドラゴンズアイのゲーム盤面「ドラゴンディスプレイ」は以下の形をしている。



34のマスがある。
中央の黒い2マスの部分は、「ドラゴンズハート」と呼ばれる。
その周囲の濃い灰色の6マスの部分は、「ドラゴンズリム」と呼ばれる。

周囲の赤い枠は壁ではないので、端に置いてある牌は自由牌になる。

上海と異なり、牌に挟まれて自由牌ではなくなった牌は裏返しになる。

ドラゴンズハートとドラゴンズリムのマスにある牌が裏返しになっている場合、さらにその上に牌をおくことができる。つまり、2段目は8個置く場所がある。



ドラゴンズハートとドラゴンズリムのマスでは、他の場所の裏返しのグラフィックが異なっていて牌が上に乗るようなグラフィックになる。麻雀牌では、真っ白の牌となる。これは、白ではないことに注意。

最初はドラゴンズハートとドラゴンズリム上に牌がすでに置いてある状態でゲームが始まる。



最初はスレイヤーのターンになる。スレイヤーが牌を取り、手牌を使い、マスターが手牌を置くことを繰り返してゲームが進行していく。

●ゲームの目的

ドラゴンスレイヤーとドラゴンマスターでは、ゲームの目的が異なる。

ドラゴンスレイヤーの目的は、ドラゴンディスプレイの「ドラゴンズハート」と「ドラゴンズリム」上の牌をすべて取り除くこと。他の部分に牌が残っても目的が達成される。すべての牌を取って目的を達成することが多い。

    

ドラゴンマスターの目的は、ドラゴンディスプレイの1段目のスペースと、「ドラゴンズハート」と「ドラゴンズリム」上の2段目のスペースをすべて牌で埋めること。マスターのターンですべて牌が埋まった場合は、次のスレイヤーのターンでスレイヤーが牌を取れなかったら目的達成。スレイヤーのターンでスレイヤーが牌を置いてすべて牌で埋まった場合は即目的達成となる。



どちらかが目的を達成した場合は、その時点でゲーム終了となり、目的達成した側が勝利となる。

目的を達成した場合、100点のクリアボーナスが加算される。どちらでクリアしてもクリア画面は上海同様に龍が現れ歓迎してくれる。ドラゴンズアイでは専用のクリア曲もある。

●スコア判定

上海と同様の牌の数があり、PILEで残りの引ける牌の数を確認できる。

どちらも目的を達成できずに引ける牌がなくなり、手牌がどちらもなくなるとゲーム終了。獲得したスコアが多いほうが勝ちになる。

ドラゴンスレイヤーのスコアは以下のように入る。

牌を取る=2点
ドラゴンズリム上の牌を取る=5点
ドラゴンズハート上の牌を取る=10点

ドラゴンマスターのスコアは以下のように入る。

ドラゴンスレイヤーが牌を置いた=1点
マスター、スレイヤーのどちらかが2段目に牌を置いた=10点

目的を達成してクリアした場合は、上海同様「天晴」という文字が絵の上の表示されるが、スコア判定でクリアした場合は「福」という文字が絵の上に表示される。

●操作

右側にコマンドがある。使えないときには暗く表示され、使えるようになると明るくなる。

「反転」は、対人戦でつかうコマンド。CPU戦では効果がないと思われる。番が終わったら反転で裏返してターンを終える。

「牌を引く」はスレイヤーの場合は手牌が4つ以下になったら使える。マスターの場合は牌を置いた後に使える。どちらも任意。

「ターン終了」はそのターンでするべきことを終えると使えるようになる。相手にターンを移動させる。

手牌を置くときは、手牌を選んでから、ドラゴンディスプレイ上の任意の場所にカーソルを移動させてBボタンを押す。

コマンドを使うときも手牌を置くときも実行すると取り消せないので注意。操作ミスしないように慎重に操作する必要がある。

●ドラゴンスレイヤーの手順

スレイヤーは手牌が6個あり、スレイヤーズハンド上に配置される。

まず、スレイヤーの番になると、自動的に新たな牌が配られる。

次に取れる牌があれば牌を取る。ディスプレイ上の牌同士を取ることの他に、手牌とディスプレイ上の牌で取ることもできる。手牌同士で取ることはできない。

牌は取れる限り何組でも取ることができる。取れる牌があっても取らない作戦もある。

そして、手牌を使って牌を取らなかった場合は、手牌の牌を1つ置かなければターン終了できない。

ディスプレイ上の牌同士で取った場合は、手牌を使っていないので、牌を置かなければならない。

牌を置く場所は1段目のどこでも置くことができる。

1段目に置くスペースがない場合は、ドラゴンズハートとドラゴンズリム上の2段目のスペースに置くことになる。2段目に牌を置く場合、ドラゴンズハートとドラゴンズリム上に牌があり、その牌の左右に牌が合って白くなっている場合に置くことができる。2段目のスペースに牌を置くと、マスター側にスコアが10点入る。

手牌とディスプレイ上の牌で取った場合、手牌を使ったことになり、新たに牌を置くことはできない。

手牌が4枚以下になると、「牌を引く」が使えるようになる。そのターンのままで新たに牌を引くことができる。これによりさらに牌を取れる可能性が出てくる。

ターンですることを終えたら、「ターン終了」にカーソルを持っていってBボタンを押して、相手の番にする。

●ドラゴンマスターの手順

マスターには手牌が3個あり、マスターズハンド上に配置される。

まず、マスターの番になると、自動的に新たな牌が配られる。

そして、スレイヤーに取られにくいように牌を1つ置く。

置ける場所は、1段目ならどこでも置けるが、ドラゴンズハートかドラゴンズリムが空いている場合は、他の場所に置けず、その空いているドラゴンズハートかドラゴンズリムに置かなければならない。さらに、ドラゴンズハートが空いている場合は、先にドラゴンズハートに置かなければならない。これはけっこう大きな制限になることも多い。

2段目に牌を置く場合、ドラゴンズハートとドラゴンズリム上に牌があり、その牌の左右に牌が合って白くなっている場合に置くことができる。2段目のスペースにマスターやスレイヤーが牌を置くとマスターのスコアが10点入る。マスターにスコアが入るのは主にこれだけなので、貴重な点となる。

牌を置いたら「ターン終了」にカーソルを持っていってBボタンを押して、相手の番にする。

ちなみに、牌を置いたあと「牌を引く」も選べる。次のターンには自動的に牌が配られるため、通常はこれを行う必要はないが、牌を引くコマンドを使うとスレイヤーより前に牌を引くことができることになる。

●ドラゴンスレイヤーのポイント

牌を置く位置がポイントのひとつになる。手牌に同じ牌が2つある場合、縁にあると、いつでも取れることになる。縁の6箇所は、1度に2箇所塞ぐ場所なので、そこに置いておき、任意のときに取ることができる。それ以外は、他の牌を挟まない中央に置いていく。

どんどん牌が増えていっても、ある牌を取ったら次々取れる牌が出てくることも多い。説明書によるとこの現象がドラゴンズアイの醍醐味とのこと。

手牌が4つ以下になったら牌を引くことができる。そこでさらに取れる牌が出てきてさらに取れることも多い。

牌を取っているとスコアが増えていくため、目的を達成できなくてもスコア判定で勝てることが多い。

●ドラゴンマスターのポイント

スレイヤーに比べてかなり不利なように感じる。達人のドラゴンマスターの場合はその限りではないかもしれない。

スコアは、2段目にどちらかが牌を置くことで10点入るため、スコアが拮抗している場合は2段目に置くことを優先するといいかもしれないが、そうすると取られることも多く、なかなかスコア判定で勝つのは難しい。

ディスプレイの縁6箇所を埋めると、2箇所をまとめて塞ぐことができる。ここを塞ぐと、スレイヤーが牌を取れずに置く可能性が増える。

上海の手詰まりになるように置いていくのが理想。1回スレイヤーに取られた種類の牌で同じ牌が並んでいる場合、その方向からスレイヤーは取ることができない。それでも逆から取られる可能性があるので、その組が逆方向にもあると、取れないことになる。

また、同じ牌を重ねた場合も同様に1回スレイヤーに取られた牌ならば取れないことになる。

そのため、スレイヤーに取られた牌を覚えておいたり、裏返しになった牌がどの牌だったかを覚えておくと有利になっていく。しかし、すべてを覚えるのは、なかなか難しい。

完璧な手詰まりを構築するのはけっこう難しい。スピード重視で一か八か同じ牌を並べて置いたり、縁を塞いだりしていると、スレイヤーが牌を取れずに牌が増えていく。

ところが、あと1歩で目的達成というところでも、1つの牌を取られたあと次々取られて負けることも多い。スレイヤーにとってはドラゴンズアイの醍醐味でも、マスターにとってはドラゴンズアイの苦しみになる。

まだ取られていない牌を並べて配置していて、その牌が裏返しになっているとする。そのとき、スレイヤーがその牌を置いたか、こちらがその牌を2つ持っている場合、あえてその牌を取れる牌として出し、スレイヤーに取らせるという作戦もある。

麻雀牌以外の変わり牌を使う方法もある。上海では、少ししか見えていない牌が何の牌かを推測し、それをヒントとして取る牌を決めたりするが、変わり牌を使うと、牌に慣れていないことからそれが難しくなる。ドラゴンズアイでは少ししか見えていない牌を推測することがなく、牌の種類によっては取られたことが印象に残りやすい牌もある。

難しいが、その分クリアできたときの達成感が大きい★