落雀(らくじゃん)(THE 麻雀落ちゲー 落雀 SIMPLE 1500シリーズ Vol.46)
ディースリー・パブリッシャー/エンターブレイン
プレイステーション
麻雀牌を使った落ちものパズル。落ちてくる牌を使って組をそろえて麻雀の役を作る。進行役のすずめちゃんが楽しく、新鮮な内容でおもしろい。ここでは主に「段位認定戦」を紹介。
■すずめちゃん
ゲーム中は、落雀の主役&進行役の「すずめちゃん」が画面中央で楽しく動き回り、いろいろなかけ声で応援する。役ができると、できた役を1つずつ読みあげる。
強さのあるとても良い声で、種類も豊富でかなりすごい。
■基本ルール
●牌の操作
牌が2つ並んで落ちてくる。左右に移動したり、○ボタン(時計回り)や×ボタン(反時計回り)で回転させたりして下に配置する。段差があると、2つがちぎれて下に落ちる。下ボタンを押すと早く落とすことができる。1マスのすき間でも、○ボタン×ボタン1つで回転できるので便利。
●牌の消し方
「マンズ」「ソーズ」「ピンズ」「字牌」(東南西北白發中)の4種類の牌があり、2つずつ落ちてくる。これを移動したり回転させたりして置いていき、同じ種類の牌を縦か横に3つ以上そろえると消える。
●組の作り方
そこで、麻雀の役を作るために、「組」をそろえる必要がある。
組には「シュンツ」「コウツ」「カンツ」という3種類の作り方がある。どれも同じ種類の牌を使う。
シュンツは1・2・3や7・6・5というように連続した数字に並べて作る。ただし、1・3・2や9・1・2という並べ方では組にならずに消える。
コウツは、同じ牌を3つ並べて作る。
カンツは、同じ牌を4つ並べて作る。通常は同じ牌は4つなので、すべて使う必要があり難しい。カンツの組をそろえると、ドラが1つ増える。ちょっと変わったそろえ方。
同時に組みが作れる場合は、選択してボタンを押す。カンツではカンツかコウツかの選択がある。
●リーチ
このように組を作りながら進めていき、4つの組ができると、リーチになり、そこで当たるとあがりとなる。リーチがはずれると、やかんが落ちてきて、できた4つの組の中からランダムに1組消されてゲームが続行する。また1つ組を作るとリーチになる。
このように落ちものパズルに沿うルールにするため、七対子や国士無双といったどうしても作れない役や、落雀独自の条件のある役もある。
●雀頭
段位認定戦では、まず、雀頭の絵柄を決定する。3つの枠があり、真ん中はハズレ牌。そして、左右には、リーチしたときの次に落ちてくる牌が入る。そのとき特殊牌はハズレ牌になる。あとは自動で牌の下のランプが点灯と消灯を繰り返す。アタリ牌が点灯して止まると雀頭が決定したことになり、次のスロットに進む。ハズレ牌で止まるとそこでリーチはハズレとなる。
●スロット
雀頭が決定したらスロットになり、回っている牌をボタンを押して止めて、隣の牌と同じ牌で止めることができれば、見事あがりとなる。
横にツモ・ロンのルーレットもあわせて回っていて、牌を止めたときにツモ・ロンのルーレットも同時に止まる。ツモで止まるとツモあがり、ロンで止まるとロンあがりとなる。
できた役は、すべてすずめちゃんが1つずつ読み上げる。
そしてできた役の得点が入る。
■ラッキーパワー
牌を同時に4つ以上消すと、消した数だけラッキーパワーがたまっていく。ラッキーパワーは画面上部中央のラッキーゲージで示される。
下の牌を消すと上に乗っている牌は下に落ちることを利用した連鎖=コンビネーション消しも多くのラッキーパワーがたまる。
ラッキーパワーがたまっていないときのスロットはかなりスピードがあり、なかなかアタリ牌で止めるのは難しい。
ラッキーパワーが多くたまっていると、スロットの速度が遅くなり、かなりスロットを止めやすくなる。
そのため、ラッキーパワーをためておくのもポイントになる。
■特殊牌
通常の麻雀牌とは異なる、特殊牌がついてくることもある。
矢印牌=矢印の方向に牌を消す。
だるまおとし牌=積んだ列の一番下の牌を消す。
字牌全消牌=字牌をすべて消す。
裏牌返し牌=おじゃま牌をすべて表に返す。
矢印牌でまとめて消した牌の数で、4個以上消したときと同じくラッキーパワーをためることができる。けっこう多く出るので、できるだけ多くの牌を消せるように置いていく。
■おじゃま牌
段位認定戦では、時間がたつと、フィールドが震え始める。それはあと2回で下からおじゃま牌がせり上がってくる合図。そこで牌を落とすと、さらに震えが大きくなる。そこで牌を落とすと、裏返った牌のおじゃま牌がせり上がる。
おじゃま牌は縦か横に隣合う牌が消えると表に返る。返ったときに3つ以上そろうと消える。組ができることもある。
段位が上がるにつれておじゃま牌のせり上がる時間は早くなる。
また、役をアガれていない場合もだんだんとせり上がる時間は早くなるが、役を上がると、その段位のせり上がり時間に戻る。
■タイム
タイムによる倍率があり、アガったとき、役得点がその倍率分かけた得点が入る。ゲームスタート時は3.99倍だが、どんどん減っていき、最終的に1.00倍になる。役をアガるとまた、3.99倍に戻る。
倍率が2倍ぐらいあるとけっこう高得点になるので、早くアガるとその分点数が高くなるが、ラッキーパワーなどの関係でなかなか難しい。
■段位認定戦
段位はゲーム中右側に表示される。得点を獲得することで段位が上がっていく。
東場から始まり、南場にもなる。
最初親から始まり、リーチをはずすと子になる。アガると再び親になる。
得点は、役をアガることの他に、4つ以上消しやコンビネーション消しをしても入る(3個消しや組の作成では得点は入らない)。
上まで積みあがったらアウトで、段位が確定する。
しかし、段位はアフロ侍なるキャラクターの声で言われて、しかもその段位によっていろいろ一言言われてしまう。。。
10級
9級
8級
7級
6級
5級
4級
3級
2級
1級
初段
2段
3段
4段
5段
6段
7段
8段
9段
10段
雀豪
雀鬼
落雀のみを始めたときは、運よく雀豪がやっとだったが、極落雀(ごくらくじゃん)を始めたあとで再チャレンジすると、さらに上の雀鬼まで進むことができた。とてもうれしい。
■タイムアタック
段位認定戦で初段以上を獲得すると、タイムアタックモードが追加される。「タイムアターック!」という勢いある声がとても良いが、タイムアタックといっても特別な補正はないようで、制限時間以内に高得点を取るのはかなり難しい。
■グラフィック
すずめちゃんのアニメーションは多彩で、とても良くできている。
ゲームの舞台は、ふすまのある室内で、独特の雰囲気がある。左右にロープがあり、牌が触れると揺れるなど、細かいところまで作ってある。
■落雀役一覧
落雀の役は、記録コーナーにある数え方だと34種類。
ちなみに、落雀では、七対子、国士無双、嶺上開花、槍槓、一発はない。
●立直(リーチ)
1翻
[落雀独自ルール]
落雀では必ずリーチするので、役満をアガったとき以外は必ずつく役。
●平和(ピンフ)
1翻
[落雀独自ルール]
4つのシュンツを作り、役牌以外の雀頭でアガるとつく役。
●ドラ
1翻
ドラ表示牌の次の牌や赤ドラがあると、1つにつき1翻が追加される。
ドラ表示牌が2のときは、同じ種類の牌の3がドラになる。
ドラ表示牌が9のときは、1がドラになる。
字牌は、風牌が「東、南、西、北」の順番、三元牌は「白、發、中」の順番。
赤ドラは、ピンズの5のみ。
●門前清自摸和(ツモ/メンゼンチンツモホー)
1翻
[落雀独自ルール]
ツモでアガればツモあがりとなってつく役。
●断么九(タンヤオ/タンヤオチュウ)
1翻
1・9・字牌が1個も含まれていない役。
●役牌(ヤクハイ)
1翻
三元牌(白、發、中)
場風(東場の東、南場の南)
自風(落雀では、親が東、子が南)
をコウツ(またはカンツ)にするとその数だけ1翻がつく。
東場のときに親だった場合の東は、「ダブ東」
南場のときに子だった場合の南は、「ダブ南」となり、2翻になる。
●一盃口(イーペーコー)
1翻
567と567など、同じ種類で同じ数字のシュンツを2組そろえた役。
●海底撈月(ハイテイツモ/ハイテイラオユエ)
1翻
[落雀独自ルール]
牌を画面最上部まで積んであるときに、ツモでアガると成立。
●河底撈魚(ハイテイロン/ホウテイラオユイ)
1翻
[落雀独自ルール]
牌を画面最上部まで積んであるときに、ロンでアガると成立。
●全帯么(チャンタ/チャンタイヤオ)
2翻
すべての組みの中に数牌の1・9・字牌が含まれている役。
●対々和(トイトイ/トイトイホー)
2翻
[落雀独自ルール]
4つのコウツ(またはカンツ)をそろえてロンでアガったときにつく役。
ちなみに、4つのコウツ(またはカンツ)をそろえてツモでアガると四暗刻になる。
●三暗刻(サンアンコウ)
2翻
コウツ(またはカンツ)が3つある役。落雀ではコウツは必ず暗刻になるので、できることが多い役。
●三連刻(サンレンコウ)
2翻
1種類の牌で、666、777、888というように連続するコウツを3つ作った役。
●三色同刻(サンショクドウコウ)
2翻
同じ数字のコウツをマンズ、ソウズ、ピンズの3種類そろえる役。
●三色同順(サンショクドウジュン)
2翻
同じ数字のシュンツをマンズ、ソウズ、ピンズの3種類そろえる役。
●三槓子(サンカンツ)
2翻
3組のカンツを作る役。
●小三元(ショウサンゲン)
2翻
三元牌(白、発、中)のうち2つをコウツ(またはカンツ)、もう1つを雀頭にした役。
●混老頭(ホンロウトウ)
2翻
すべての組みを数牌の1・9・字牌でそろえた役。
●一気通貫(イッツー/イッキツウカン)
2翻
1種類の牌で、123、456、789というように1~9までの数牌をそろえる役。
●純全帯么(ジュンチャン/ジュンチャンタイヤオ)
3翻
すべての組みに数牌の1・9が含まれる役。
●二盃口(リャンペイコウ)
3翻
2組の一盃口をそろえた役。
●混一色(ホンイツ/ホンイーソウ)
3翻
数牌1種類と字牌だけですべての組みを作った役。
●清一色(チンイツ/チンイーソウ)
6翻
すべての組みを1種類の数牌のみでそろえた役。
●四暗刻(スーアンコウ)
役満
[落雀独自ルール]
4つのコウツ(またはカンツ)をそろえてツモでアガったときにつく役。
●緑一色(リューイーソー)
役満
緑のみのソウズ(2・3・4・6・8)と發のみですべての組みをそろえた役。発がなくても緑一色になる。
●字一色(ツーイーソー)
役満
字牌のみですべての組みをそろえた役。
●大三元(ダイサンゲン)
役満
三元牌(白、発、中)をすべてコウツ(またはカンツ)でそろえた役。
●四喜和(スーシーホー)
役満
四風牌(東、南、西、北)をすべてコウツ(またはカンツ)でそろえるか、3つをコウツにして1つを雀頭にしたときにつく役。
4つともコウツを大四喜(ダイスーシー)、1つを雀頭にしている場合は小四喜(ショウスーシー)という。どちらも同じ点数。
●清老頭(チンロウトウ)
役満
老頭牌(ろうとうはい=数牌の1・9)のみですべての組みをそろえた役。
●九蓮宝燈(チュウレンポウトウ)
役満
マンズ、ソウズ、ピンズのいずれか1種類の牌で1と9のコウツを作り、さらに2~8の牌をすべてそろえたときにつく。
●大車輪(ダイシャリン)
役満
[落雀独自ルール]
2345678、または、1234567、または、3456789
のピンズを2つずつ集めた役。
ちなみに極落雀では2345678のみ。
●四槓子(スウカンツ)
役満
4つのカンツをそろえる役。
●天和(テンホー)
役満
[落雀独自ルール]
組みを作る以外で1つも牌を消さずに4つの組みを作り、ツモでアガるとできる役。設定でスタート時の組数を1つ以上にしている場合はできない。
●地和(チーホー)
役満
[落雀独自ルール]
組みを作る以外で1つも牌を消さずに4つの組みを作り、ロンでアガるとできる役。設定でスタート時の組数を1つ以上にしている場合はできない。
■記録コーナー
記録コーナーでは、スコアランキング、アガった役の回数の一覧表などが見れる。
ランキングでのネームエントリーは、8文字のひらがな、カタカナ、記号を使える。アルファベットは使えない。
それぞれの役にすずめちゃんの役の読み上げがあるので、まだ作っていない役を作るのに挑戦する楽しみ方もある。ただし、特定の種類の牌でそろえる役を作るのは難しい。。。
■落雀教室
すずめちゃんが落雀のルールをしゃべって教えてくれる。麻雀牌の種類からはじまり、牌の消し方、組の作り方、ワンポイントアドバイスまで丁寧に説明くれる。すずめちゃんのセリフもとても良く、かなりものすごい★