ページ

2019/02/15

THE 麻雀 SIMPLE 1500シリーズ Vol.1

THE 麻雀 SIMPLE 1500シリーズ Vol.1
カルチュア・パブリッシャーズ(ディースリー・パブリッシャー)/サクセス
/シャノアール
プレイステーション

堅実な作りのシンプルシリーズの麻雀。シンプルな本格仕様で、独自に着色可能。ここでは手動で精算する方法や、対面、上家、あなた、下家の位置と、それぞれに独自にキャラクターを設定する方法を紹介。


■対面、上家、あなた(自家)、下家

半荘終了時では、点数の大きいほうから上に成績が出る。
そこでは、「対面」、「上家」、「あなた」、「下家」という名称で表示される。

対局中は表示されず、説明書にも書かれていないので、どこがどれかを事前に知っている必要がある。

対面(といめん)は正面、
上家(かみちゃ)は左、
下家(しもちゃ)は右、

になる。

ちなみに、あなたである自分のことは自家(じちゃ)という。



■精算

この「THE 麻雀」には、「本格麻雀 徹萬」にあるような、+25,-18というような半荘ごとに精算して一覧表示する機能がない。

そこで、半荘終了時の点数を元に、自分で精算する方法を紹介。

このように、手動で計算する必要があるが、逆に、精算方法を覚えることも可能になっている。

●25000点持ち30000点返し

精算にもいろいろ方法があるので、その一例となる。ちなみに書き方にも「精算」と「清算」の2通りの表記が混在していて悩むところ。

THE 麻雀では、25000点からスタートする。そして基準点を30000点とする。これで各家5000点マイナスのところから始まることになる。この5000×4人の20000点(オカ)は、半荘トップの人が貰う。そのうえで、全員の点数を足すと0になるようにする。

●計算方法

例えば、半荘の点数が、このようになった。

あなた 40700
上家 35100
対面 16800
下家 7400

まず、2位・3位・4位の点数の百の位以下を端数処理する。

端数処理の方法は好みにより選択する。五捨六入(5以下は切り捨て、6以上は切り上げ)、四捨五入、切り捨て、切り上げ、または特定の点(基準点や0点)を境に切り捨て・切り上げ、などの方法がある。

上家 35000
対面 17000
下家 7000

そして、その点数から30000点を引いてから1000で割る。というより、百の位以下を端数処理して末尾3つの0を取り除いた数字から30を引く。

上家 +5
対面 -13
下家 -23

これで2位、3位、4位の点数が決まった。

あとは、1位の点数は、2位と3位と4位の点数を合わせた数と、足して0になるような点数を付ける。

2位と3位と4位の点数を合わせた数は、+5-13-23=-31なので、
1位の点数は+31。

これで、全員の半荘の精算点数が決まった。

あなた +31
上家 +5
対面 -13
下家 -23

この点数を累計して進めていく。例えば、あらかじめ決めた半荘回数(例えば6半荘)行うと、1半荘のときとは異なる緊張感が出てくる。

●ウマ

ルールによっては、これにさらに1位+20、2位+10、3位-10、4位-20といった「ウマ」を付ける場合がある(5-10,10-30など数字の組み合わせもいろいろある)。

●最高得点が複数いたら?

精算において1位はとても重要だが、もし、最高得点の人が複数いた場合どうするのだろうか?

いろいろな方法があり、THE 麻雀ではどのようにつけているかは確認できていないが、起家を起点として上家を優先して順位をつける方法がある。起家は半荘の最初にサイコロで決めているので、これで公平な順位のつけ方となる。

といっても同点になった時でもTHE 麻雀のシステムで自動で判定し、よりトップのほうを上に表示すると思われる。

ちなみに、ウマを付けている場合、2位以下の順位も重要となり、より同じスコアの発生確率が高くなる。ウマについては同点のときには別の取り決めをすることもある。

●マイナスの五捨六入・四捨五入

好みや計算の実装などによるが、手動計算でのマイナス点の五捨六入・四捨五入は、絶対値で五捨六入・四捨五入した数字にマイナスを付けると楽。

●五捨六入の表計算

五捨六入するときも四捨五入するROUND関数が使える。

今回の場合、百の位で四捨五入するので、もとの値から-100することで五捨六入になる。

ROUND関数では、桁数の引数は負数を指定すると、小数点の左側で四捨五入できる。
百の位で四捨五入するには小数点の左側の3桁目の位で四捨五入することになるので、
桁数には-3を指定する。

A1のセルに点数があるとすると、

=ROUND(A1-100,-3)

とすると、五捨六入できる。

■独自にキャラクターを割り当てる

THE 麻雀には、「対面」、「上家」、「下家」に独自にいろいろなキャラクターを割り当てるという遊び方がある。

このように、自由にキャラクターを設定できることが、THE 麻雀の良いところ。

6回半荘を1セットとする場合、常に最初に決めた対面、上家、下家に同じキャラクターを当てはめてるのが最も簡単。

しかし、そうすると、1セット中は、常にチーできる、チーされるキャラクターが同じということになるため、半荘ごと、2半荘ごとなどで席替えをしていくという方法もある。

半荘ごとに席替えを行うと決めた場合、THE 麻雀では便宜的なものなので、簡易的に、前回の半荘の自分を除いた順位によって、1位は対面、2位は上家、3位は下家というふうに割り当てると楽にランダムの位置に決まる。

時には「あなた」(自家)にも独自のキャラクターを当てはめるという方法もある。

■タイトル画面

タイトル画面には「はじめから」と「つづきから」の2つのボタンがある。

●はじめから

ゲームのルールを設定する「条件設定」に切り替わり、新しくゲームをはじめる。

●つづきから

一局終了したときの役表示や点数確認のときに△ボタンを押して「保存」を選んで保存したところから再開する。変更した条件設定や各種環境設定も読み込まれる。

■条件設定

タイトル画面で「はじめから」を選ぶと、条件設定画面が表示される。上下左右で項目を選んで、〇ボタンを押して変更する。

設定が終わったら画面下の「ゲーム開始」ボタンを選んで〇ボタンを押すか、STARTボタンを押すと、ゲームが始まる。

●レベル
初級(初期位置)/中級/上級

●食い断么
有り(初期位置)/無し

●一発
有り(初期位置)/無し

有りでも、一巡する前に鳴きがあると一発にならない。

●裏ドラ
有り(初期位置)/無し

●槓ウラ
有り(初期位置)/無し

裏ドラが無しのときは選択できない。

●自摸平和
有り(初期位置)/無し

有りは2飜20符、無しは1飜30符。

●西入
有り/無し(初期位置)

有りの場合、場が終了した時点で30100点を越えていないと、西→北→東→…というように場が移る。

●ドボン
有り/無し(初期位置)

有りの場合、1000点未満の時はリーチできない。0点ちょうどはドボンにならない。

●二飜縛
有り(初期位置)/無し

有りの場合、5本場以上で二飜縛。

●二家和
有り(初期位置)/頭ハネ

有りの場合は二人が同時にロンしたときに両方のあがりにする。頭ハネにすると、上家が優先される。いずれの場合もTHE 麻雀では三家和は流局。

●南場不聴
輪荘(初期位置)/連荘

■ゲーム画面

サイコロが置いてあるところが親。
起家(ちーちゃ)<=最初に親になった家>を示すマークがある。
リーチ棒や、つみ棒と供託リーチ棒の数が表示される。

自分の手牌は捨牌より大きく表示され、見やすくなるように工夫されている。

■操作ウィンドウ

左右で牌を選び、〇ボタンで捨てる。

下ボタンで「選択ウィンドウ」が表示される。「カン」「ポン」「チー」「リーチ」「ロン」「ツモ」「倒す」があり、できるときに表示される。選択ウィンドウを出したら×ボタンで閉じることができる。

選択ウィンドウには残りの牌の数も表示される。

相手の捨て牌で「カン」「ポン」「チー」できるときは、その捨て牌が点滅する。そこで下ボタンを押すと選択ウィンドウが出る。選択ウィンドウを出さないときは〇を押すとキャンセルとなる。

あがりとなる「ロン」や「ツモ」は、あがり牌が出てくると自動で「ロン」「ツモ」の選択ウィンドウが出るので、あがり牌を見逃さないようになっていて便利。

また、フリテンのときは、ロンあがりできる牌が捨てられた時点で「フリテンです」と表示され、あがれないのでわかりやすい(ちなみに、フリテンとはあがり牌になる牌を1つでも捨てているとロンあがりできないということで、フリテン状態でもツモあがりは可能)。

最初に牌を引いてきたときに、么九牌が9種類以上あるときは九種九牌のため「倒す」が選択ウィンドウに追加される。倒すと、流局になる。

丁寧な作りのインターフェイスになっている。

■機能

ゲーム中△ボタンを押すと、いろいろな機能のボタンが出てくる。

また、一局が終了したときの「役表示中」とその次の「点数表示中」に△ボタンを押すと、「保存」という項目が追加されていることがポイント。

◆点数確認

□ボタンを押すのと同じく、全員の点数を確認できる。

◆各種設定(各種環境設定)

設定したら画面下の「設定終了」を選ぶかSTARTボタンで設定を確定する。

キャンセルしたいときは×ボタンを押すか、画面下の「戻る」を選ぶと、設定を変更せずにゲームに戻る。

●牌
1(初期位置)/2/3

牌の背面の色の設定。

1は茶色
2はピンク
3は青

●雀卓
1(初期位置)/2/3

1は緑
2は水色にキャンバスパターン
3は青に布地パターン

●カーソル
1(初期位置)/2/3

1は手、
2は黄色い三角形
3は青色ダイヤ

●BGM
1(初期位置)/2/3/OFF

3曲ある。どれも味わい深い曲が揃っていて、じっくり聴くとけっこう良い。

ちなみに、THE 麻雀にはリーチの曲はなく、対局中ここで選んだ曲が流れる。

●音響
STEREO(初期位置)/MONO

●効果音
ON(初期位置)/OFF

●声
女(初期位置)/男/OFF

この女声が既定なのが、THE 麻雀の最もすばらしいところ。とても元気で楽しい声になっている。

◆保存

一局が終了したときの「役表示中」とその次の「点数表示中」に△ボタンを押した場合のみ表示される。

ここでメモリーカードに半荘の途中結果を保存できる。

実は、半荘の進み具合や点数だけではなく、条件設定や各種環境設定も保存される。

そこで、タイトル画面の「つづきから」を選ぶと、これらの条件設定や各種環境設定も読み込まれるので、再設定の手間が省けるという便利な使い方がある。

通常は、リセットしたり電源を切ると条件設定や各種環境設定は初期に戻るが、この方法を使うことで、一局終了させなければならないものの、メモリーカードに設定を保存することが可能になっている。

ちなみに、半荘終了確定で、半荘成績が出る直前の「役表示中」や「点数表示中」で保存をすることも可能。そのデータで、「つづきから」を選ぶと、半荘成績のみが表示されて終了するが、条件設定や各種環境設定が読み込まれているという利点がある。

◆終了

ここで終了すると、ゲームの状況にかかわらず、勝敗結果を表示せずにゲーム終了となる。間違ってこれを選んでも、「半荘を放棄しますか? はい いいえ」という確認ウィンドウが出るうえ、最初は「いいえ」にカーソルが置いてあるので少し安心。

◆戻る

ゲーム画面に戻る。×ボタンを押すことと同じ。

■役一覧

THE 麻雀の説明書より。

*は鳴くと1飜下がる。

ちなみに13飜以上で数え役満になる様子。

●1飜

飜牌
平和
断么九
一盃口
門前清摸和
立直
一発
海底撈月
河底撈魚
嶺上開花
槍槓和

●2飜

三色同順*
一気通貫*
一色三順*
混全帯么*
対々和
三暗刻
小三元
三色同刻
三槓子
混老頭
三連刻
七対子
ダブル立直

●3飜

二盃口
混一色*
純全帯么*

●6飜

清一色*

●満貫

十三不塔
么九振切

●役満

国士無双
小四喜
大三元
四槓子
緑一色
清老頭
字一色
四暗刻
大車輪
四連刻
天和
地和
人和
八連荘

●ダブル役満

九蓮宝燈
大四喜
四暗刻単騎
国士無双十三門聴

■一局終了

誰かがあがると、一局が終了する。「役表示」と「点数確認」の2種類の画面がある。どちらの画面でも△ボタンを押すと、「保存」ボタンを含むメニューが出てくる。「保存」が出てくるのはこの一局終了のときのみ。

●役表示

役が6種類より多いときは上下にスクロールできる。二家和の時は左右で切り替えできる。×ボタンを押すと、役表示ウィンドウを消せる。再度×ボタンを押すと、再度役表示ウィンドウが表示される。

○ボタンを押すと、点数確認に移る。

●点数確認

1段目がこれまでの点数、
2段目が今回の点数の増減、
3段目が現在の合計点数となる。

点数確認のとき、×ボタンを押すと点数確認ウィンドウが消える。再度×ボタンを押すと点数確認ウィンドウが再度表示される。

○ボタンを押すと、次の局が始まる。半荘終了の場合は、半荘終了結果を表示した後、どの家が勝ったかを「○○の勝ち」とファンファーレとともに大きく表示する。他家(対面、上家、下家)が勝った時は、青字でファンファーレも少し物悲しいが、あなた(自家)が勝つと、黄色の文字でファンファーレも明るく力強い曲となり、達成感が大きい。