THE ブロックくずし2 SIMPLE 1500シリーズ Vol.45
ディースリー・パブリッシャー/TAMSOFT
プレイステーション
THE ブロックくずしの続編。前作より難度が大幅アップ。ステージは星座や宇宙と星のイメージに。
前作と同じシステムに、追加要素がある。正式なアイテム名やブロック名が付いていたり、前作と用語が異なるものもある。
■ジャンプボール
ボールを打ち返す瞬間に方向キーの下を押すと、「ジャンプボール」になる。
ブロックを飛び越えることができるため、重要なステージが多い。
■プラズマキャノン
ボールを打ち返す瞬間に方向キーの上を押すと。真上に「プラズマキャノン」を出すことができる。
これでアンチブロック、ピン、グラビティパネル、ゲートといった、通常のボールやスカッシュでは破壊できないオブジェクトを破壊できる。うまく出て、やっかいなオブジェクトを破壊できればうれしい。
強力だが、タイミングがシビアで、なかなか出ない。しかし、ほとんど出ないという感じでもなく、うっかり、あまり必要のないところで出てピンチになったりすることもある。対して、必要になるとずっと出なかったりする。。。
また、プラズマキャノン後はボールのスピードが速くなるという危険もある。
ステージによっては、プラズマキャノンでオブジェクトを破壊するとかえって不利になるところもある。
ほとんどのオブジェクトを破壊できるが、チェンジスイッチとワームホールは破壊できない。
■壁揺らし
ボールが何かの物体に当たった瞬間に壁や天井を揺らすと、ボールの軌道やスピードを変化させることができる。
L1・L2ボタンで左壁揺らし、
R1・R2ボタンで右壁揺らし、
△ボタンで天井揺らし。
ボールが速くなってきたら、△ボタンなどを何度も押していると、ボールのスピードが大きく落ちるので、立て直すことができる。
逆にスピードが速くなることも多くあるので、いちかばちかになるが、速くなったスピードを抑えて慎重に進みたい場合に便利。
■移動レシーブ
打ち返し方によってスピードを調整できる。
ボールを返すとき、ボールの進行方向と同じ方向にパドルを移動させながら打ち返すと、ボールのスピードが速くなる。そのとき、ボールの角度がより浅くなる。
ボールの進行方向と反対の方向にパドルを移動させながら打ち返すと、ボールのスピードが遅くなる。そのとき、ボールの角度が深くなる。
逆に、スピードを変えたくない場合は、打ち返すときに移動しないようにする。これで、スピードを抑えて進めることができる。
地道に根気よくスピードを抑えつつ進むとクリアしやすいことも多い。
しかし、下のほうにブロックに跳ね返ったボールを返そうしたりすると、スピードが速くなりやすい。また、特定のオブジェクトの効果によってスピードが速くなったりする。そのようなステージでは、ジャンプボール、プラズマキャノン、スカッシュといった別の方法も試してみる。
下のほうで軌道を変えるオブジェクトがあるステージが最も難しい。
■スカッシュ
ボールを打ち返す瞬間に×ボタンを押すと強打になると同時に一定時間貫通ボール(スカッシュ)になる。
前作と異なり、強打のみでスカッシュとなる。
そして、パドルでのスピード調整のように、パドルを左右に動かしながら×ボタンを押すと、ボールをカーブさせることができる。
カーブのしかたは、ボールの進行方向と同じ方向にパドルを移動させながらでは、上に伸びるカーブなので使いやすい。
しかし、ボールの進行方向と反対の方向にパドルを移動させながらでは、横方向にはうようなカーブとなり、場合によっては、戻ってくるカーブになることも多く、とっさのときに戻ってきてミスすることもよくある。。。
また、スピードも速くなっていくという危険がある。
ちなみに、移動レシーブ、スカッシュのカーブともに、パドルを加速させると、ボールの加速、減速、反射角度、変化の度合いが大きくなる。
■サーブ
スタート時、ミスからの再開、MAGNETアイテム取得後では、ボールがパドルにくっついている。
そこで左右でパドルを移動して、任意の場所から×ボタンで打ち上げできる。
そのボールの真上近くに飛んでいくので、近くに狙いたいアイテム等がある場合は、その真下付近で×ボタンを押す。
制限時間はないので、じっくり狙うこともできる。
■移動サーブ
左右どちらかにうごかしながら×ボタンを押すと、浅い角度と速いスピードでの打ち上げになる。ミス後焦っていると、うっかりこれになってしまいピンチになる。
MAGNETアイテム取得後、真上に飛ばすとなかなかブロックに当たらない場合、別の角度を試してみるときに使える。
■レフトボール
レフトボールは最初3個。前作(前作ではレストボールという名称)より2つ少ないため厳しい。メインボールを落とすとレフトボールが1つ減る。レフトボールがない状態でボールを落とすとゲームオーバー。
レフトボールは1UPのアイテムを取ると増える。
レフトボールは最大10個まで。10個のときに1UPを取っても増えない。
今作は5個ずつ2段に表示される。2段になっていたレフトボールが1段になったときはピンチの気分。
SPLITのアイテムを通過すると分裂ボールが出現する。分裂ボールを落としてもレフトボールは減らない。
■ブロック
ブロックには、
1回ボールを当てると消える「ノーマルブロック」、
2回ボールを当てると消える「ハードブロック」、
普通のブロックでも貫通する、最ももろい「ソフトブロック」、
ボールを当てると2つの小さなノーマルブロックに分裂する「セパレートブロック」
がある。
他にチェンジスイッチがあるステージでは、アンチブロックとノーマルブロックが切り替わるブロックがある。
それらのブロックをすべて消すとステージクリア。
■サポートブロック・シールドブロック
サポートブロック・シールドブロックはパドルの下に横一列に並び、ボールが1回当たると壊れる。ボールが落ちるのを防いでくれる。しかし、貫通ボールは防げない。
4個のサポートブロックがある。アタックモード・エキスパートモードでは、エリアA・エリアB・エリアCのみ登場する。エンドレスモードでも最初のうちはサポートブロックがある。
SHIELDアイテムを取って出現するシールドブロックは16個で、サポートブロックよりも強力。
■オブジェクト
通常は壊せないオブジェクトがステージに配置されている。
●アンチブロック
壊れないブロック。
●△アンチブロック
三角形の壊れないブロック。軌道が変化するため、特に下のほうにある、下に斜めの部分が向いている△アンチブロックはかなりやっかい。
●ピン
円筒型の釘。当たると思わぬ方向に跳ね返る。見た目より当たり判定が大きい。
当たり続けると若干ずつスピードがあがるようで、ピンに挟まれて長い間反射していると、抜け出したときにスピードが速くなっている。
しかし、上がるスピードはわずかずつなのが救い。
ピンが上のほうにあり、ボールのスピードが遅いときには、問題なく反応しやすい。
●ゲート
それぞれの色と同じ「KEY」のアイテムを取ると消える。「KEY」がなかなか取りづらいところにあり、やっかい。
●チェンジスイッチ
ボールが当たると、それに対応したブロックがアンチブロックとノーマルブロックに切り替わる。
アンチブロック状態でも、このチェンジブロックが残っていると、ステージクリアにならず、ノーマルブロックに切り替えたときに消す必要がある。
そのため、チェンジスイッチはプラズマキャノンでも破壊できない。
CHANGEアイテムを取ると、ブロックはチェンジしなくなる。
●ワームホール
ステージ上に開いたワームホール。ボールが入ると、入ったところと繋がっている別のワームホールから出てくる。
物体ではないため、プラズマキャノンで破壊できず、ワープするだけになる。
前作では最もやっかいな環境物だったが、今回は、これよりもっとやっかいなオブジェクトがある。
●グラビティパネル
矢印の方向にボールが進む。
前作の重力が働いているパネルではボールのスピードが遅くなることが多かった反面、今作のグラビティパネルは、入るとスピードが大きく上がることが多く厳しい。
特に下向きや、下のほうにあるグラビティパネルは、ものすごく手ごわく、最もやっかいなオブジェクト。
●動くアンチブロック
アンチブロックが一定の軌道で回っている。イレギュラーになりやすく、特に下のほうにあるとものすごく手ごわい。グラビティパネルと並んで、最もやっかいなオブジェクトの1つ。
■アイテム
アイテムは、ボールが通過すると取ることができる。アイテムはそのステージに固定配置されていたり、ブロックを壊すと出たりする。ブロックを壊して出るアイテムは、ランダムで出るものもある。
●アイテムボックス
ボールを当てれば開いてアイテムが出てくる。
●LONGER
パドルが横に伸びる。メインボールを落とすと効果が消える。
●PENETRATE
貫通ボールになる。強力だがシールドブロックが効かない。
●SPLIT
分裂ボールが出てくる。前作では、コボールがあるときにメインボールを落とすと、すべてのコボールが消えたが、2では、メインボールを落としても分裂ボールは消えない。メインボールを打ち上げないでそのまま打ち返すこともでき、その間はミスにならない。
●MAGNET
ボールがパドルに吸着する。×ボタンで打ち上げ。そのとき、ボールのスピードも最初に戻る。慎重に安全に進めることができるため、強力。メインボールを落とすと効果が消える。
×ボタン押しっぱなしで即打ち上げ。
●1UP
前作同様、あと2つ目のブロックを壊すと出てくる。あと2つ目のブロックを貫通ボールで壊したり、あと2つ目のブロックがソフトブロックだった場合は、消したと同時に1UPを獲得できる。
ステージによっては配置されていることもあるが、前作よりそのステージは少ない。
●SHIELD
シールドブロックが出現、修復する。
●CHANGE NORMAL
すべての破壊可能ブロックがノーマルブロックになる。
●CHANGE SOFT
すべての破壊可能ブロックがソフトブロックになる。うれしいアイテム。
●CHANGE HARD
すべての破壊可能ブロックがハードブロックになる。厳しいアイテム。CHANGE SOFTと合わせて配置されていることも多く、そのときは、CHANGE HARD→CHANGE SOFTの順番で取りたいところだが、思ったようにそのように取れないことが多い。
●CHANGE ANTI
いままでのCHANGEアイテムと命名が異なり、これは、全てのアンチブロックがノーマルブロックに変わる。アンチブロックが消えるのではないことにふいをつかれることもある。
●BLAST
爆発して周囲のブロックを破壊。オブジェクトは破壊できない。
●COLOR BOMB
BLASTと見わけが難しいが、こちらは同じ色のブロックを破壊する。
●HYPER BOMB
大爆発ですべてのブロックを破壊してステージクリア。爆発中にボールを落とすと、レフトボールが減るので注意。
また、これを取ると、ステージに残ったあと2つ目のブロックの1UPも取れないことになる。
●ASTELOID
上空から小惑星が降ってくる。その間、ボールが隠れて見えないのが難点。また、落下地点はランダムで、サポートブロック・シールドブロックを破壊するのみということもある。
●KEY
その色に対応したゲートが開く。
■ロードとセーブ
タイトル画面でスタートボタンを押した後のモードセレクトでロードとセーブができる。
手動でロードをしないと、前回までのクリアデータ、ランキングデータがロードされないので、セーブしたデータがある場合は、ゲームを始めるときにロードする必要がある。ロードする前にうっかりセーブをすると、初期データになってしまうので注意。
また、セーブは、ゲームクリア後やゲームオーバー後にセーブするかどうか聞いてくる。
■アタックモード
前作のアレンジモードにあたる。
●エリア
各エリアは5ステージ。ルート選択しながら4エリア20ステージをクリアするとエンディング。
今回はルートが重複せず、最終エリアは8個。全15エリア、75ステージ。
●星座
各エリアは、全天88星座のうち、太陽の通り道の黄道上にある13の星座が背景に使われている。
エリアMとエリアOは黄道星座ではなく「★」のエリアになっている。
各エリアのルート図の紹介。
星座の位置にあわせた図。
●黄道星座エリアの最初のステージ
黄道星座が背景になっているエリアの最初のステージは、その星座の記号の形にブロックが配置されている。一見他のオブジェクトがなく、ブロックも少ないのでやさしそうに見えるが、下までブロックがあり、イレギュラーしやすいため、けっこうミスしやすく苦手ステージになっている。
●「★」のエリア
★マークのエリアMとエリアOは、前作のステージが登場し、最初のステージも記号ではなく、通常のステージとなっている。
前作のステージなので、他の難しいエリアに比べて楽に感じる。
●レフトボールとステージ
2では、最初のレフトボールは3つだが、エリアA・B・Cでは前作より1UPが取りやすく、また、エリアB・エリアCも安定させやすいため、最初2つのエリアでレフトボールを10個近くにしやすい。
しかし、その後のエリアの選択によっては、レフトボールが10個近くあっても全滅という、ものすごく難しいステージもある。
コンティニューすると、レフトボール3つで始まるので、8~10個あっても全滅するステージを3つでクリアするというのも困難で厳しい。
●ステージセレクト
アタックモードをはじめるときにステージセレクトができる。
そのエリアに1回でも到達すると、そのエリアのステージ1を選択できる。そのエリアのステージ5をクリアすると、そのエリアの5ステージすべてを選択できる。
●クリアルート
エリアH、エリアI、エリアJ、エリアMをノーコンティニュークリア、
エリアOをエリアGでコンティニューしてクリア、
エリアK、エリアL、エリアNをステージセレクトでそこから始めてコンティニューしてなんとか運よくクリア。
●エリアA おひつじ座
最初のエリア。慎重に進むとミスを抑えることができる。
●エリアB おうし座
ジャンプボールになれるエリア。どのステージもスピードを抑えれば、ミスを減らすことができる。B-5が最初にジャンプボールで中央に入らないと厳しくなる。
●エリアC うお座
どのステージもスピードを抑えれば、ミスを減らすことができる。しかし、C-5は、下に△アンチブロックがあり、B-5より難しい。
●エリアD ふたご座
ピンが多く登場するエリア。やや難しく、D-4、D-5はミスしやすいが、他の3つ目のエリアの中では比較的やさしめ。
●エリアE かに座
E-4など、ミスしやすいところも多いが、他の3つ目のエリアの中では比較的やさしめ。
●エリアF みずがめ座
水なので、グラビティパネルの流れがあり、とても難しい。特にF-5は非常に難しい。
●エリアG やぎ座
下にグラビティパネルがある、非常に難しいステージが多い難関エリア。特にG-4が下に4つのグラビティパネルがあり、ものすごく難しい。
運よくG-4を突破すると、G-5でゲームオーバーになっても、G-5はコンティニューしてレフトボールが3つあれば何とか運がよければクリアできるステージ。そこをクリアすると、次から先のエリアからできる。
また、G-5をクリアした後、どちらかのエリアを選択するが、その後、もう一方のエリアを見たい場合は、ステージセレクトでG-5を選択してクリアすると、もう1つのエリアに行ける。
●エリアH しし座
H-2が難しいものの、最終エリアの中では、比較的進みやすいエリア。H-5は根気がいるが、そこまでレフトボールに余裕があればクリアできる可能性がある。
●エリアI おとめ座
エリアHより難しい。I-4、I-5が難しく、根気がいる。そこまでレフトボールに余裕があればクリアできる可能性がある。
レフトボールに余裕がないときにI-5であと1個のブロックを残しゲームオーバーになったことも。そのときの脱力感はかなり大きい。次にはレフトボール9個あったので、なんとかノーコンティニュークリア。
●エリアJ てんびん座
動くブロックがすごく厳しい。J-3も運が良くないと厳しいが、特にJ-4がすごく難しい。そこをなんとかレフトボールをある程度残して突破すると、クリアできる可能性がある。
●エリアK さそり座
J-3は動くブロックがないもののかなり難しい。J-4が下のほうに動くアンチブロックが多く回っていて、すぐにボールを落としやすく、ものすごく難しい。J-5はサソリのハサミのように動くアンチブロックが手ごわい、かなり難しいエリア。
●エリアL へびつかい座
グラビティパネルが厳しく、どのステージもものすごく難しい難関エリア。へびのように変幻自在に動くボールを操っていかなければならない。
●エリアM ★
前作のステージでも難しいほうのステージが登場するが、他の最終エリアに比べると進みやすい。しかし、M-5は、前作で最も難しいI-5と同じで、簡単にはいかない。そこまでレフトボールに余裕があればクリアできる可能性がある。
●エリアN いて座
矢印の記号なので、N-2、N-3はグラビティパネルがものすごく厳しいとても難しいエリア。しかし、N-4、N-5は最終エリアのステージとしてはやや穏やかなのが救い。
●エリアO ★
前作のステージでほっとする。壺にはジャンプボールで入れることができる。O-5は根気がいるステージ。
■エキスパートモード
前作のエクストラモードにあたる。アタックモードでどれか1つのルートでエンディングをむかえると出現する。
ノーマルブロックがハードブロックに、ソフトブロックがノーマルブロック、ハードブロックはハードブロックのままになっていて難しくなっている。前作とは違い左右反転にはなっていない様子。
アタックモードでも前作のエクストラモードより難しいので、エキスパートモードは、かなり厳しいモード。
アタックモード同様にステージセレクトから始まる。アタックモードで選択できるステージは、エキスパートモードでも選択できる。
■エンドレスモード
前作のシンプルモードにあたる。シンプルモード同様だが、とっさのときに、うっかりジャンプボールになったりする。強打のみでスカッシュになるという利点もある。
進むにつれて背景が変化していくのが今作の特徴。
得点を稼ぐごとにレベルが上がっていく。ステージには、あと2個目のブロックの1UPも出現する。
レベルが上がるとともに、打ち上げたボールのスピードが速くなっていくが、途中遅いスピードに戻ったりする。
■RESULT
ゲームクリア、ゲームオーバー時には、RESULT画面が表示される。
そこで、スコア、かかった時間、進んだルート、最大COMBO数が見れる。トップ10に入ったときは8文字のネームエントリーができる。
ボタンを押さない限りは消えないので安心。
■エンディング
最終エリアをクリアするとエンディング。
今作は、スタッフロールになっている。
そして、スタッフロール後の締めがおもしろく、達成感がある。