2020/01/06

ディグダグ

ディグダグ
ナムコ
ファミリーコンピュータ

移動しているときに曲が進み、立ち止まっている間は曲が止まる音楽が個性的な固定画面アクションゲーム。土を掘りながら進み、その移動の軌跡が残るのが印象的。土の上にラウンド数を示す花が咲くのもおもしろい。掘り進み方、モリの使い方、岩の使い方にいろいろな戦略があり、さまざまな展開に。


■ゲーム内容

ディグダグをコントロールして、モリや岩を使ってステージ中のモンスターをやっつけるか、逃がすかして、ステージ内にモンスターがいなくなれば1面クリアー。

モンスターにつかまったり、ファイガーの火を浴びたり、落ちてきた岩の下じきになるとミス。

最初3機でスタートし、1万点、4万点のあとは、4万点ごとに1UP。

用語は手持ちの説明書を参照。

■移動

上下左右に移動する。移動している間はBGMが進んでいく。止まると、BGMも停止し、モンスターの移動音のみが聞こえる。ふたたび動くとBGMがそこから再開される。

土があるところも同じように掘って移動できる。掘り進んだところは空間ができる。また、掘って進んでいる間は10点ずつ入る。

ただ、マスの中間点で止まることができるが、マスごとにしか掘れない。中間点にいるときに曲がろうとするとすこし前進したり思ったように動かなかったりする。このことが不意を突かれることも多い。

■ポンプ

AボタンまたはBボタンを押すとモリを投げる。

投げたモリがモンスターに刺さると、だんだんとモンスターが膨らんでいく。どんどん膨らませるとパンクする。このようにモンスターをやっつけていく。

モンスターの膨らみの大きさには何段階かあり、だんだんと膨らんだあと、パンクさせる前にポンプで空気を送るのをやめると、だんだんとしぼんでいく。

膨らんでいる間は当たらないため、その間、通過することが可能。元の大きさに戻ると当たる。膨らませた状態が大きいほど、元の大きさに戻るのに時間がかかる。

また、モリを投げた時に、モンスターやカベに当たらなかった場合、長く伸びるが、そのとき移動していないと、次のモリが戻るまで打てない。特に移動できない状況ではこのことがミスにつながったりする。

●進み連打

通常は、1体ずつしかモンスターを膨らませることはできず、また、ボタンを押し続けて膨らませていくのは時間がかかり、複数のモンスターがいると間に合わないことが多い。

そこで、少しづつ前進しながらボタンを連打すると、素早くモンスターをパンクさせることが可能。これで複数のモンスターにも対処できるなど、かなり効果的。

しかし、敵のスピードが速いときや数が多いときなどには防ぎきれないので、そうならないように動く必要があるかんじだが、これがなかなか難しい。

●壁越し打ち

モリは薄いカベなら通して隣の通路に届く。これを利用して、隣のモンスターを刺してパンクさせることが可能。モンスターは通常はカベを越えることができないので、かなり効果的。

しかし、うっかり前進してその薄いカベを掘って開通させてしまうとピンチになる。

●風船抜き

ふくらんでいるモンスターの後ろを通過する。

これを使って残り1匹になったときにモンスターがベジタブルターゲットのところにいた場合、ふくらませておいて通過してベジタブルターゲットを取るという方法ができる。しかし、うっかり目測を誤ると、取ったとたんに復帰してミスになったりして、そうするとがっかりな気分が大きいという危険がある。

ちなみに、はさみうちのとき両方を交互にふくらませて切り抜けたりも運が良ければ可能。しかし、はさみうちはミスになりやすい危険な状態。

■モンスター

2種類のモンスターがいる。どちらもデザインがとても良く特徴的。

1匹になると逃げたり、岩が落ちてくるのを察知して逃げたり、気まぐれな行動パターンなど、生き物らしい動きもする。

●プーカ

赤色の丸いモンスター。黄色いゴーグルをしている。

面が進むと、ファイガーより速くなって手ごわい。

●ファイガー

緑の竜のモンスター。時々立ち止まって羽が白く点滅した時に火をヨコに吐く。ディグダグのモリより遠くに届くうえ、うすいカベを通すことが不意をつかれやすい。

■目変化

モンスターは通常の状態では土のカベを越えて移動することはできない。また、斜めに動くこともない。

しかし、モンスターは一定の時間がたつと、「目変化」をする。目変化をしている間は、カベを越えて、しかもディグダグに向かって斜めに移動してくる。目変化しているモンスターの移動スピードは通常の時よりやや落ちるが、斜めに動いてくることによって追い詰められやすい。

目変化したモンスターは、カベでないところに到達すると目変化を解除するという特徴がある。また、いったん目変化を解除したら少しの間は目変化をしないでそこにとどまる。

このため、目変化しているモンスターとディグダグの間にスペースがあれば、いったんモンスターはそのスペースにとどまるので、少しワンクッションができる。

■あと1匹

モンスターは1匹になると、1匹になったことを知らせる特別な音楽が鳴り、画面右上に向かって逃げるような動作に変わる。しかし、ディグダグを追っているなどの状況によってはすぐには逃げる動作に切り替わらないことがあり、そのことでミスになることもある。

逃げる動作でも当たればミスになるので、うっかり当たったりもする。また、ファイガーが火を吐き続けてなかなか逃げない状態もある。

■高速化

各面で決まった時間が過ぎると、音が鳴り、モンスターが速くなる。特に面が進むとすぐに高速状態になるので、かなり手ごわい。

■岩

各面に3個から5個「岩」が土の中に埋まっている。

岩の下の土を掘ると、時間がたつと、岩が落ちる。落ちてくる岩でモンスターをつぶすと高得点。

1匹 1000点
2匹同時 2500点
3匹同時 4000点
4匹同時 6000点
(より多いのは不明)

ただし、ディグダグも落ちてくる岩につぶされるとミスになる。

また、岩が落ちる気配を感じると、モンスターはそこから逃げるような動作になったりすることも多く、なかなか難しい。

落ちた岩は、土のある所まで落ちて、崩れて消える。落ちたあとの岩には当たらず通過できる。

また、岩は薄い土の場合に限り破ってさらに下に落ちる。

●岩をモリで支える

下から上に掘り進んで、ディグダグが上向きになって岩をモリで支えている間は落ちてこない。

横向きなど、ほかの向きでは支えることができないので注意。

さらに、岩の下の土がなくなると、岩がゴトゴト動き始めるが、その状態では上向きでも支えることができない。

●たて穴落とし

モンスターを連れて岩の下からたて穴を掘って岩のところで横に抜けるテクニック。竪穴は長い方が効果的とのこと。しかし、私の場合岩を落としたらモンスターが逃げて当たらないということになりやすい。

●パラライザーたて打ち

下から岩を支えておいて、モンスターが来たらモンスターを刺して止めてから横に抜けるテクニック。説明書には「モタモタしてるとディグダグもいっしょに岩でつぶされちゃう危険な技」と書かれており、私はモタモタするので、これを使うとミスになる可能性が多い。しかし、この方法が危険を脱するのに有効な状況では活用できるかもしれない。

ちなみに、岩の下を横に抜けるときに、追われていて、そのままでは岩が落ちる前に岩の下を越える感じであれば、振り返って膨らませておくと、そこに岩が落ちるという方法(パラライザーよこ打ち?)が比較的安全に試せる。

■土遁(どどん)の術

説明書によると、複数のモンスターに追われているときに地上に出て適当なとこで1ブロックもぐって横に進むと何匹かのモンスターを分散できるとのこと。特定の状況では役に立つかもしれない。

■地層

各面には4つの地層があり、色分けされている。これは、モンスターをやっつけたときの点数に関係し、深い地層でやっつけるほど高得点となる。ちなみに、地上は一番上の地層と同じ得点。

プーカとファイガーはタテでパンクさせると同じ得点だが、ファイガーをヨコからパンクさせると得点が倍になる。

200点(400点)
300点(600点)
400点(800点)
500点(1000点)

特に一番深い地層でファイガーをヨコからパンクさせると1000点という、岩で1匹つぶしたのと同じ点が入る。

■ベジタブルターゲット

各ラウンドで岩を2個落とすと、画面中央のディグダグのスタート地点に「ベジタブルターゲット」が出る。ラウンドごとに出るベジタブルターゲットが決まっていて、ベジタブルターゲットごとに得点が決まっている。

個数はミスを挟んでも継続される。1個落としてミスした後は、復帰後もう1個落とすとベジタブルターゲットが出る。

ベジタブルターゲットは以下の通り。面が進むと、かなり高得点。

1 ニンジン 400点
2 カブ 600点
3 キノコ 800点
4,5 キュウリ 1000点
6,7 ナス 2000点
8,9 ピーマン 3000点
10,11 トマト 4000点
12,13 ニンニク(タマネギかも?)5000点
14,15 スイカ 6000点
16,17 カキゴオリ(?)7000点
18~ パイナップル 8000点

出たベジタブルターゲットは一定時間が経つと消える。岩を2個落としたうえで、中央のベジタブルターゲットを取るのは、モンスターもいるのでけっこう難しい。私は無理して取ろうとしてミスになることも多い。

■花

現在のラウンドは、画面右下に数字で表示される。

それとともに、現在のラウンド数に応じて、画面上の地上のところに花が咲いていく。ディグダグのステージは土なので、その土に花が咲いているということになる。

小さい白い花は1をあらわす。ROUND 9では9個の小さい花が咲いている。
大きい赤い花は10をあらわす。ROUND 25では2個の大きい花と、5個の小さい花が咲いている。

ラウンドが進むにつれて、地上に花が咲く数が変わってくるのが楽しい。

■ラウンド構成

まず、1面のみ、ディグダグが地上から真ん中を下に掘り進んで、画面中央にたどり着くデモがある。この中央がスタート地点。掘り進んできたので、この中央には地上まで道があることになる。以降はデモはないが、同じくこのような状態の中央から始まる。地上も同じように移動することができる。

プーカ・ファイガーはそれぞれ最大4匹までで、合わせて最高8匹モンスターがいることになる。最初はどのモンスターも空間のある部屋の中にいる。同じ位置で重なっている場合も多く、そのときは不意をつかれやすい。

面が進むと、敵が多くなり、スピードも上がっていく。また、目変化する時間も早くなっていく。地形のパターンは複数ある。

ROUND 25あたりから、モンスターがすぐに目変化してきて、どんどん出てきて、スピードも速いので、どうしようもなくなるなど、かなり難しい。岩でつぶすことができれば楽になるが、動き方が難しく、どうすれば良いかははっきりしない。一瞬の判断の違いでミスになりやすい。

モンスターは、中央の道を通って地上に出る傾向がある。そのため、その横に上に伸び、地上まで貫通しない通路を作れば、地上に出るモンスターと、下から来るモンスターに分散できる。これで対処しやすくなる。これはかなり面が進んでも、このような状況にできれば有効。

とはいえ、確実に安定する方法は見つけることができなかった。けっこう序盤の面もうっかりするとミスしたりする。最初の方でミスが重なると、そのまま10面台でゲームオーバーになることもある。逆に最初のほうでミスしても、30面以上行けたりすることもある。

私の最高はROUND 54までで、306230点。再開するまでの最高は30面だった。記録を更新できたのでうれしい😊🍍