2025/10/01

麻雀倶楽部

麻雀倶楽部
ヘクト/NATSU-SYSTEM
スーパーファミコン

「対戦者登録」では、それぞれの対戦者の個性を15項目(各項目7段階)で設定することができる。「フリー対戦」のルール設定は4ページ43項目にも及ぶ詳細な設定が可能。

対局中のBGMは残念ながらないが、対戦者登録やルール設定の音楽は独特の雰囲気で良い。


用語は手持ちの説明書を参照。

■タイトル画面

メーカーロゴの後のタイトル画面では、PUSH STARTと表示されるが、スタートボタンのほか、Aボタンでもメニューが出る。

フリー対戦と対戦者登録のメニュー項目がある。

■バグ

タイトル画面、ルール設定、プレイヤー選択、対戦者登録の画面のときにリセットボタンを押すと、そのあと、音楽のないタイトル画面となるが、その状態で、フリー対戦や対戦者登録を選ぶと、真っ暗が画面のまま先に進まなくなる。電源を切って再度入れないとこの状態から復帰できない。

ルール設定後の麻雀卓画面や対局中、途中経過画面、清算画面でリセットを押しても大丈夫のようす。この場合、ルール設定や対戦者登録のデータは保持されている。

■対戦者登録

4キャラクターの個性を設定する。うち3キャラクターが女性なので、すべて女性の対戦者登録したキャラクターでゲームをすることが可能。

15項目あり、各項目は、7段階ある。最初は、すべて中央にゲージがあり、そこから左右にそれぞれ3段階まで増減できる。説明書によると、右にいくほど強くなるという。

バッテリーバックアップ機能はないが、設定をメモしておくと、別の機会に同じ設定にすることが可能。初期の中央を0として、-3~+3と記述したりしてみる。

●対子

●順子

●ドラ

●一気通貫

●一色二順

多くの場合、「一盃口」という役名のことが多いが、このゲームでは「一色二順」という役名になっている。なお、中国麻将では、同型の役は「一般高」(鳴くことができ、1点役)。

対して、「二盃口」は、このゲームでも、「二盃口」となっている。

●帯么

●七対子

●三元牌

●字牌

●断么九

●清一色

●混一色

●副落

鳴き。ちなみに、副落を一番低い設定にしても、まったく鳴かないわけではない様子。

●慎重

●リーチ

■フリー対戦

フリー対戦を選ぶと、まず、プレイヤーの選択をしてからルール設定を行う。

■プレイヤー選択

16人のあらかじめ用意されている対戦者と、対戦者登録をした4人の対戦者から選択する。
あらかじめ用意されている16人の対戦者の中には、残念ながら女性キャラクターが2人しかいないため、あらかじめ用意されている対戦者のみで女性キャラクターのみを対戦者として進めることはできない。

そのかわり、対戦者登録のキャラクターは3人の女性キャラクターがいるため、すべて対戦者登録の女性キャラクターを選んで進めることが可能。既定の2人の女性キャラクターと、対戦者登録の女性キャラクターを組み合わせて選択することもできる。

私としては、本当は、すべて女性キャラクターの麻雀ゲームが良い様子。または、このゲームの対戦者登録を拡張して、各種強さの設定のほか、顔のパーツや肌の色等や、声等を設定して多数のキャラクターを保存したりして対戦者を作れる麻雀ゲームが良い気がする。

対戦者登録した3人を選んでフリー対戦で選んで、自分が最下位だった場合でも、登録した設定が強かったということで、ちょっとうれしいという他にはない感覚がある。

ちなみに、あらかじめ用意されている16人と、対戦者登録の4人は、顔のみで、名前はついてない。プレイヤーが頭の中で自由に名前をつけることができる。

ただ、プレイヤー選択のキャラクターは直線状に並んでいて、対戦者登録のキャラクターは一番奥にいる。このゲームの特徴である対戦者登録のキャラクターにたどりつくまで、ずっと右を押し続けていなければならないのがちょっと難点。

4人目を決定する前なら、Bボタンを押すことで、直前に決定したプレイヤー選択を取り消すことができる。

4人目を決定すると、ルール設定画面に移る。その場合、プレイヤーを選択しなおすことはできない。なお、ルール設定画面中でリセットを押すと、リセットから復帰後タイトル画面で音楽が流れず、そこでフリー対戦を選んでも真っ暗な画面のまま進まないバグがあるので、4人目決定直後に選びなおしたい場合は、ルール設定画面ですぐにスタートボタンを押して次の麻雀卓の画面になってからリセットを押す。電源を切って再度入れる方法もあるが、その方法の場合は、対戦者登録の設定をしていればそれが初期値に戻る。

■観戦モード

プレイヤー選択の画面が表示され、PLAYERのみが選択表示されているときに、Bボタンを押すと、PLAYERの表示が消える。

この状態でPLAYER以外の4人の対戦者を選択すると、観戦モードとなる。

4人目に選択したプレイヤーが画面下の位置になる。

■ルール設定

4ページにもわたる、いろいろなルール設定ができる。ページはLボタンでもどり、Rボタンで進むことができる。Aボタンでも次のページに進み、Bボタンで前のページに戻る。

4ページ目でAボタンを押すか、他のページでもスタートボタンを押すと、麻雀画面へ移る。

残念ながら、PLAYERの声の設定はなく、男声固定となってしまっている。大ヒット作品の THE 麻雀 SIMPLE 1500シリーズ Vol.1では、女声と男声の設定が可能で女声がデフォルトとなっているので、これをクリアしている。

また、ステレオ・モノラルの設定がなく、接続環境によっては、左右のどちらかの人の声が聞こえないので注意。

■1ページ目

●平和自摸

<あり>・なし

●くい断

<あり>・なし

●裏ドラ

<あり>・なし

●槓ドラ

<あり>・なし

●槓裏ドラ

<あり>・なし

●一発

<あり>・なし

●花牌

あり・<なし>

「あり」にすると、「春夏秋冬」の花牌が追加される。花牌を引いた場合、別の牌を引く。花牌は、懸賞牌として、1つにつき1飜で、スタートボタンを押したままで表示される途中経過画面に●で表示される。

●赤五万

一枚・二枚・<なし>

●赤五索

一枚・二枚・<なし>

●赤五筒

一枚・二枚・<なし>

●一色三順

二飜・三飜・<なし>

ローカル役「一色三順」を採用するかどうかを決める。ただ詳細な役の定義はわからない。中国麻将では、同型の役は「一色三同順」。

■2ページ目

●人和

<倍満>・役満・なし

●人和の条件

一巡内・<自摸前>

●百万石

役満・<なし>

ローカル役「百万石」を採用するかどうかを決める。

●大車輪

あり・<なし>

ローカル役「大車輪」を採用するかどうかを決める。

●小車輪

あり・<なし>

ローカル役「小車輪」を採用するかどうかの設定。しかし、「小車輪」は定義が様々で、このゲームの「小車輪」がどのような定義なのかどうかはわからない。

●ダブル役満

<あり>・なし

●振聴立直

<あり>・なし

この設定を「なし」とすると、振聴のときにはリーチできないようになる(上を押してもリーチメニューが出ない)。

●八連荘

<あり>・なし

ローカル役「八連荘」を採用するかどうかの設定。

●二飜しばり

<あり>・なし

5連荘のあと、二飜しばりにするかどうかの設定。しかし、二飜しばりになったときに、画面に二飜しばりと表示されない。二飜しばりになっているときに、気づかずに一飜の役のみであがろうとして、あがれず、あがれない理由が表示されないので、戸惑う場合がある。

●先付

要先付・要完先・<不要>

●三連刻

あり・<なし>

ローカル役「三連刻」を採用するかどうかを決定する。

●四連刻

あり・<なし>

ローカル役「四連刻」を採用するかどうかを決定する。

■3ページ目

●槓振り

あり・<なし>

ローカル役「槓振り」をありにするかどうかの設定。

●発無緑一色

<清一色>・W役満・役満

●不聴罰符

<あり>・なし

●十三不塔

<役満>・なし

●焼き鳥

<あり>・なし

焼き鳥は、半荘で1度もあがれなかった場合に他家に点数を払うルール。

点数画面に「鳥」とついていると、まだあがっていないとき。1度あがると、「鳥」の表示が消える。

「鳥」がついたまま半荘を終えた場合、「鳥」がついていない人に、5000点ずつ払う。

1人が1度も上がれなかった場合、他の3人は+5000点、1度も上がれなかった人は-15000点。
2人が1度も上がれなかった場合は、上がれた人は+10000点、上がれなかった人は-10000点。
3人が1度も上がれなかった場合は、上がれた人は+15000点、上がれなかった人は-5000点。

●西入

<あり>・なし

●決定点

<30100>・33100・35100

●北入

<あり>・なし

●再東入

あり・<なし>

●ブットビ

10000・5000・<なし>

ハコテン・ドボン。その時点で半荘終了となり、ブットビになったら、指定した点数を他家に払う。

「5000」の場合、他家3人に5000点を払うことになり、15000点マイナス。
「10000」の場合、他家3人に10000点を払うことになり、30000点マイナス。

このゲームでは、0点は、ブットビに含まれない。点がマイナスになるとブットビになる。

●ブットビ賞

あり・<なし>

ブットビさせた人が、ブットビした人から10000点もらえる。

ブットビした人は、10000点マイナスの上、さらにブットビの罰符も払わなければならないことになる。

ちなみに、不聴罰符によってブットビになった場合は、ブットビの支払いのみで、ブットビ賞はない。

二家放銃を「あり」にしている場合で、二家放銃によってブットビした場合、ブットビした人は10000点マイナスで、上がった2人は、5000点ずつプラスとなる。

■4ページ目

●親東場不聴

<流れ>・連荘

●親南場不聴

流れ・<連荘>

●二家放銃

頭はね・<あり>

●三家放銃

<流局>・頭はね・あり

●オープン立直

<あり>・なし

ローカル役「オープン立直」を採用するかどうかを決める。

ありにすると、リーチできるときに上ボタンのメニューを開くと、リーチとオープンリーチの項目が並ぶ。オープンリーチにすると、リーチ後手牌を公開する。上がると2飜。

ありにした場合、間違ってメニューでオープンリーチを選ぶ可能性がある。

●オープン立直振込

<あり>・なし

設定の内容が項目の名前ではよくわからなかったので、コンピューターがオープンリーチしたときに、わざと振り込んでみて動作を確認。

これは、オープン立直振込の役満をありにするかどうかの設定の様子。

「あり」にすると、オープン立直を振り込んだ時、「オープン立直放銃」という役になって、役満となる。

「なし」の場合は、役満とはならないで、役に「オープン立直」2飜が含まれる。

●馬

5-10・1-2・<なし>

清算のときに、順位によって点数の加減をつける。

「5-10」の場合
1位 +10000
2位 +5000
3位 -5000
4位 -10000

「1-2」の場合
1位 +20000
2位 +10000
3位 -10000
4位 -20000

●持ち点

<25000>・26000・30000

最初の持ち点。この設定は、半荘終了後のトップ賞にも関係する。

「25000」の場合、トップ賞は20000点。
「26000」の場合、トップ賞は16000点。
「30000」の場合は、トップ賞はない。

●立直後オープン

あり・<なし>

これは、麻雀のルール設定ではなく、麻雀倶楽部のゲームのインターフェイスの設定で、「あり」にした場合、自分がリーチをした場合、他家の牌をオープンする。

■対局前

対局前には、親(東)の家のところにサイコロが振られる。それによっても親(東)がわかるが、見逃したり、忘れたりすることが多い。対局中の画面には、サイコロは表示されないので、スタートボタンをおしたままにして途中経過画面を出し、「東」となっているところが現在の局の親となる。

■表示

●局

現在の局が、画面中央に大きく「東一局」といったように表示されている。

●リーチしたときの捨て牌

このゲームでは、捨て牌等を横に表示する機能はないので、リーチした牌でも縦のままで、黄色の色がついて表示される。

●鳴かれた牌

鳴かれた牌は、灰色の色がついて表示される。

●カン

カンは、3つの牌の中央の牌に積み上げるように表示される。

ちなみに、このゲームでのコンピューターは、他の麻雀ゲームよりアンカン、カカン、ミンカンを行うことが多いという特徴がある。

●スクロール

対面の鳴いた牌はそのままでは見えないが、Yボタンを押すと、スクロールして、見えるようになる。

■途中経過

対局中に、スタートボタンを押している間(スタートボタンを離すと麻雀卓画面に戻る)、途中経過画面になる。途中経過画面では、残り牌の数のほか、各プレイヤーの得点、東南西北の風、焼き鳥の鳥の表示(焼き鳥をありにしている場合)、持っている花牌(花牌をありにしている場合)を表示する。

ただし、表示は縦に4人が並ぶので、どのプレイヤーが、麻雀卓でどの位置かがすぐにはわからない。

縦の表示と、麻雀卓での位置の対応は以下の通り。観戦モードの場合は、4人目に選んだプレイヤーがPLAYERの位置になる。


スタートボタンを離すと、元の画面に戻る。 

■操作

●ツモ・捨て牌

自動的にツモってくる。

左右でカーソルをあわせて、Aボタンで捨てる。

●鳴く

他のメンツの捨て牌に鳴くことができる牌があると、点滅して知らせる。

そのとき、上ボタンを押すと、メニューが表示される。上下で選んで、Aボタンで決定。

メニューを開く前にAボタンを押すと、鳴かずに先に進む。また、メニューが開いているときにBボタンを押すと取りやめる。また、メニューの「ナニモ セズ」を選んでもキャンセルする。

●アガリ

ロンできる牌がある場合も、牌が点滅する。鳴くときと同様に上ボタンを押してメニューをだしてロンを選ぶ。牌が点滅しているときにAボタンを押すと、見逃しとなるので注意。
ツモのアガリの場合、自動的にメニューが開く。

●リーチ

上を押して、リーチできるときは、メニューにリーチが表示される。

リーチを選ぶと、テンパイのかたちで捨てることができる牌のみ選択可能な状態になる。ここでBボタンを押すとリーチのキャンセルができる。

リーチをかけると、当たりが来るまで自動的にツモって捨ててくれる。捨て牌に当たりが出ると点滅、ツモの場合はウィンドウが開く。

上を押してリーチができる=テンパイしているということを確認することもできる。Bボタンを押すか、メニューの「ステハイ」を押すと、リーチをキャンセルできる。

●九種九牌

么九牌が9種類あるときは、自動的にメニューが開いて、「9シュ9ハイ」という項目が出る。これを選ぶと、流局とすることができる。流局せずにそのまま進む場合は、それを選ばないでメニューを閉じる。

■流局

流局した場合、テンパイ・ノーテンの表示がある。テンパイしたら、手牌がオープンになる。

そのときに、タイミングよくスタートボタンを押すと、ノーテンのプレイヤーの牌もオープンになると説明書に書かれている。が、そのタイミングはけっこう難しい。すべて出たあとでは、オープンしない。

■対戦結果

半荘終了後、それぞれ設定されていれば、ブットビとブットビ賞(ブットビした場合)、馬、焼き鳥による得点の増減が行われ、さらにトップにはトップ賞の得点がプラスされる。トップ賞の得点は、持ち点の設定に左右される。25000の場合は、20000点、26000の場合は、16000点。30000の場合は、トップ賞はない。

その後、「半荘終了」の画面では、半荘の最終的な得点と、得点から精算された、その半荘での得点(+35や-26といった数値)と、全半荘の累計の得点が表示される。

ここでAボタンを押すと、同じメンツでさらに続けるかどうか聞いてくる。

はいを選ぶと、もう半荘を行う。次の結果画面で、累計された点数(+30や-16といった数値)も表示される。

いいえを選ぶと、タイトル画面に戻る。対戦者登録や、ルール設定は保持されている(バッテリーバックアップはないので、電源を切ると保持されない)。

気楽にいろいろなことを自由に試しながら、時間つぶしとして活用できる😊🀄