2025/10/02

おにゃんこTOWN

おにゃんこTOWN
ポニーキャニオン(PONICA / PONY, INC.)
ファミリーコンピュータ

マンホールを開け閉めすることと、ジャンプをすることが得意技のネコのお母さんミルキーを操作して、広い街のどこかにいる子ネコを見つけて自分の家に連れ戻すゲーム。前衛的な音楽等、個性的なゲーム。

与えられた状況の中で、ルート選択、マンホールの開閉等を駆使して、可能なかぎりの最善を尽くすというスタイルでおもしろい。

子ネコを見つける、連れて戻るときには運も必要だが、そのラウンドで子ネコがいる可能性の高い場所を見つけたり、連れて戻るときのテクニックによって、クリアできる確率を上げることが可能。けっこう高度なゲームでおすすめ。


用語は手持ちの説明書を参照。

■ミルキー(お母さん)の操作

お母さんネコのミルキーを操作する。

●移動

上下左右に移動する。

子ネコを連れているときは、移動スピードが遅くなる。

上下左右ボタンを押さなくても、ミルキーは向いている方向に自動的に移動する。向いている方向に障害物があればそこで停止する。停止したいときは、意図的に障害物の方向を向いていると、止まることができる。

●マンホールの開け閉め

Bボタンで、ミルキーが向いている方向の最も近いマンホールのフタを開ける。開いているマンホールは閉めることができる。

フタの開いたマンホールは、いじわるドッグを落とすことができる。ただし、ミルキーも落ちてしまうので注意。その先に進むにはマンホールを閉じるか、先に道がある場合はジャンプで飛び越えることも可能。

マンホールの通過中にBボタンを押すと、振り返らずにマンホールを開けることが可能。ただし、開けるのが早すぎると、落ちてしまう。特に子ネコを連れているときは、スピードが遅くなるので、よりタイミングが難しくなる。

これは、十字路やコーナーにあるマンホールを曲がりながら開けることもできる。しかし、直進しながら開けるより少し難しくなる。特に子ネコを連れているときは難しい。振り返って開けた方がいい場合もある。

マンホールはけっこう高性能。開けたままでも、ドッグの足止めは可能で、急いでいるときは開けたままにするのも有効な時がある。

●ジャンプ

Aボタンでジャンプ。1マスの建物や壁や木や「通行止め」を飛び越えることができる。ジャンプの踏み切り位置によっては、着地後、障害物の途中に引っかかることがあるが、再度ジャンプして抜け出せる。

自動車や、いじわるドッグも飛び越えることができる。しかし、いじわるドッグを飛び越えても、振り向かれて当たることも多い。

子ネコを連れていると、ジャンプできない。

■マイケル(子ネコ)

街の探検が大好きな子ネコで、街のどこかでウロウロしている。子ネコを見つけて連れて家に帰るとクリア。しかし、子ネコの位置はそのときによって異なり、街は広いので、見つけるのは大変。

見つけて、子ネコのところに行くと、つかまえることができるが、不規則に移動するので、つかまえるのに苦労することも多い。

そのあと、家につれて帰るのが難しい。子ネコを連れていると、移動スピードが遅くなり、ジャンプができなくなる。マンホールの開閉や、ルートの選択等を駆使して、なんとか帰ることにチャレンジする。家に近く、いじわるドッグが少ない場合はクリアしやすい。しかし、遠くて、いじわるドッグが多い場所でつかまえた場合は、かなり困難なことも多い。それでも、その状況で最善を尽くすと、運がいいとクリアできることもある。

子ネコは、そのラウンドごとに決まった、いる可能性が高いところというのがある程度あるので、ゲームを繰り返していると、見つかる確率が少し上がる。

道路を横断することもけっこうあるので、道路が左に見えるように移動すると、横断している子ネコを発見できることもある。

スタート時点で、家に近い位置で見つかるときはチャンスの時。といっても、その後のいじわるドッグの出方によっては家まで戻るのが難しい場合も多い。

■いじわるドッグ

街にたくさんいる敵キャラクター。各街には、2種類のいじわるドッグがいることが重要。

わかりやすい区別としては、マンホールが開いていても直進するドッグと、開いたマンホールは引き返すドッグがいる。

マンホールが開いていると引き返すドッグでも、マンホールの直前で開くと、マンホールに落ちたりする。しかし、開くタイミングが遅れると、マンホールに落ちないで向かってくる危険がある。

マンホールにドッグを落とすと、10点。

マンホールに落ちたドッグは、マンホールが開いていると、時間がたつと、穴から出てくる。

ドッグが落ちている間にマンホールのフタを閉めると、ドッグをやっつけることができる。

そのとき、そのマンホールに入ってるドッグの数によって得点が入る。

ドッグ1匹 100点
ドッグ2匹 400点
ドッグ3匹 800点
ドッグ4匹 1600点
ドッグ5匹 3200点

いじわるドッグは時間がたつと、だんだんスピードアップする。時間が経過してスピードが速くなっていると、マンホールに落としてもすぐに穴から出てきたりする。

また、ラウンドが進むにつれてドッグのスピードがあがっていく。そのスピードの上昇のバランスも良い。

■ヘビ

特定のマンホール(主に街の右上のマンホールにあり、ラウンドによって決まっている)を開けると、中からヘビが出てくる。当たると1ミス。ヘビにも、開いているマンホールに入るヘビと、開いているマンホールは引き返すヘビがいる。いじわるドッグと同様、引き返すヘビも、近距離でマンホールを開けると、マンホールに入れることが可能。

マンホールに入ると、マンホールが閉じる。ヘビが入ったマンホールを再び開けると、そこからヘビが出てくる。

■魚

街に配置されている、魚屋の魚を取ると、一定時間パワーアップして、いじわるドッグに体当たりして気絶させることができる(50点)。

しかし、魚を取ると、さかな屋のオッサンが出てくる。さかな屋のオッサンはやっつけることができないので、逃げるしかない。パワーアップしていても、さかな屋のオッサンに当たると、1ミス。

子ネコを連れていると、動きが遅くなりジャンプもできないので、追いつかれてしまう。

子ネコを連れていないときに魚を取って、逃げ続けていると、あきらめて帰っていく。しかし、けっこう長い時間残る。

■自動車

家の左にある、縦に大きな道路には、自動車が走っている。画面左側は、下から車が1台、右側には、上から車が連続で2台通過する。ぶつかると、1ミス。

車はジャンプで飛び越えることもできる。右側の2台連続の車も、車の間を利用して連続ジャンプで飛び越えることも可能だが難しい。中央分離帯へ横へジャンプして避けることもできる。

また、一度車が通った車線は、一定の時間は、車が通らない。

この大きな道路は、街の中央ではなく、やや左側にある。大きな道路から左側は、1画面分の幅。

上下から車が来た場合は、中央分離帯のところで上下を向いていれば、自動車にはあたらないようできるものの、いじわるドッグが迫ってくるので、ミスしやすい状況。

自動車は、他のキャラクターには当たりがない。

■タイムアップ

時間がかかりすぎていると、音楽が変わる。そうなると、ドッグの動きが速くなり、魚を取っていなくても魚屋のオッサンが出現する。こうなると、クリアは困難だが、家に近いところで子ネコを連れている場合には、まだクリアできる可能性があるときもある。

■ポイント

私自身最初の印象がそうだったのだが、こういったゲームルールが、動物愛護の観点や、その他いろいろな観点等々で、けっこう、うーんとなるところも多々あるものの、このゲームを楽しむためには、それらを深く考えず、気にしないことがポイントとなる。

コントや演劇だったというような感じのやわらげるなんらかの要素を入れるといいかもしれない。

■1UP

最初3機。

10000点で1UP、次は30000点、50000点と、20000点ごとに1UPする。

■ラウンドスタート

ラウンドスタートの時、またはミス後の復帰の時は、現在のラウンド数と、残り機数を表示する。

その後スタートしたら、まず、家からスタート。ネコの顔が目印。

■ボーナス

街の特定の場所に時々出てくるボーナス得点アイテムがある。一定時間で消えるが、消えた後、別の場所に別の種類のアイテムが出現する。連続で近くに出たりする。

ハイヒール 1000点
ドレス 1250点
指輪 1500点
自動車 1750点
ドル袋 2000点

5種類を、1000点から2000点に収まるように、250点ずつ増えている。

得点で1UPするので、けっこう重要なこともある。1UPの得点と、ボーナスの得点のバランスが良い。

なかなか子ネコが見つからないときに、ボーナスを取っていると見つかるといったこともある。

■画面

画面は隅々まで重要な情報がある。いじわるドッグがどう動いているかや、道順、マンホールの位置に注目して進む道を決める。場合によっては画面端近くで子ネコが見つかることもある。

■家のすぐそばで上下にドッグが動くとき

家のすぐそばで、ドッグが上下に動いて、そこから移動しないといったことがある。そのときは、いったん家から離れて、画面から消すと、家の近くにいたドッグが消えていたりする。

この状況に限らず、ドッグを画面から消すことで進みやすくなる場合がある。

■おびきよせる

いじわるドッグの進路を見て、このまま進んだら、前に回り込まれる、そして、その状況が問題の場合、いったん待ったりして、そのドッグが追ってくるのを確認してから先に進むという方法が有効なことがある。

■「通行止め」

街では、ランダムで「通行止め」が出現する。通行止めの先が壁でなければジャンプで飛び越えることができるが、子ネコを連れているとき等は回り道をしなければならず、かなりやっかい。「通行止め」は、一定時間で消える。

■ラウンドクリア

見事、子ネコといっしょに家まで帰ると、ミルキーお母さんが飛び跳ねて大喜びでラウンドクリア。

ラウンド数×1000点が入る。

ラウンドが進むにつれていじわるドッグのスピードが上がり、運がよくないとクリアが難しい。

しかし、子ネコの位置は、最初特定の位置にいる可能性が高いというラウンドもある。

そのため、最初の印象より、運の要素は思ったよりけっこう少ない。

攻略の指針としては、各ラウンドで、初期に子ネコがいやすい位置を見つける(複数パターン考慮するラウンドも多い)ということになる。

例えば、ラウンド7の場合、右上のほうにいることがけっこうある。しかし、その場所には、ヘビの出るマンホールがあったり、そこから戻るルートによってはマンホールがあまりなかったりするので、連れて戻るのは難しい。それでも、ここを最初に行ってみることを繰り返していると、いつか突破できるような場合がある。

他にも、ラウンド5は家から上のほう、ラウンド6は、家から右下のほうに、子ネコが最初にいることが多い気がする。ラウンド6では、そこから家の戻るとき、家の下の道に「通行止め」が出ることも多い。

ラウンド8では、道路の下のほうにいたりする。

ラウンド8の場合、道路の下のほうから上に歩いてくる可能性が多い(そうならないで右側や左側に歩く場合もある)ので、家から出たら、すぐ左に行って待機(いじわるドッグが画面に出ていないと動かないでいると出現しない状況もある)していると、左右に移動していなければ下から歩いてくるので、そこを捕まえることができれば、あと、家のまわりにドッグがあまりいなければクリアできる。

しかし、ラウンド4の場合、家からすぐ右にいることもあれば、そこにはいないこともあったりランダム性がある。そのときは、道路から上あたりを調べるといるかもしれない。ラウンド1の場合は、最初右上にいることもあれば、そこにいないこともある。

そのラウンドの最初のほうで子ネコを見つけたら、次の機会もその場所を調べると、見つかるかもしれないが、見つからないかもしれない。

ラウンド8で1周。ラウンド9以降はかなり敵の動きが速く難しい。

私の最高は、ラウンド13までで、86570点。

ラウンド8をクリアできてうれしい。ミルキーお母さんのマンホール操作も楽しく、けっこうおもしろい😊😊🐱😸😺