2014/05/16

上海

上海
サン電子(サンソフト)/Activision
ファミリーコンピュータ

上海第1作目のファミコン版。平面表示に色分けで高さを示している。奥が深く、音楽も良く、楽しい雰囲気でおすすめ!


配列は、上海IIのDRAGON、上海 万里の長城の最終関の配列と同じ形の1種類。しかし、この上海では、牌の配置が非常に凝っていて、かなり手ごたえがあり、より印象が強い。しかも多彩なパターンで、毎回違った取り方になり、何度でも楽しめる作りになっていてとてもおもしろい。

それとは別に、19種類の固定タイルパターンもあり、ボリュームがある。

■高さと色分け

平面表示で、高さは、色分けして表現している。慣れると、けっこう他の上海と同様に楽しめる。

レベル5が一番上で、レベル1が底になる。

LEVEL 5 白  
LEVEL 4 ピンク
LEVEL 3 青
LEVEL 2 黄色
LEVEL 1 白

レベルと色は、ゲーム画面の下に表示されていて、いつでも確認できるようになっている。

■上海のルール

左右のどちらかが開いていて、上に牌が重なっていない「自由牌」の中で、同じ絵柄の牌を2つずつ取ることができる。

季節牌と花牌は、それぞれ4つあり、絵柄は違うが、季節牌なら季節牌どうし、花牌なら花牌どうし取ることができる。季節牌、花牌ともに上に絵が描かれていて、下に3文字のアルファベットが書かれている。

【季節牌】

SPR 春 (Spring スプリング)
SUM 夏 (Summer サマー)
AUT 秋 (Autumn オータム)
WIN 冬 (Winter ウィンター)

【花牌】

PLM 梅 (Plum プラム)
MUM 菊 (Mum マム = Chrysanthemum クリサンセマム)
ORC 蘭 (Orchid オーキッド)
BAM 竹 (Bamboo バンブー)

すべての牌を取るとクリア。クリアすると、専用の曲とともにグラフィックが表示される。グラフィックは2種類ある。

取れる牌がなくなったら手詰まり。後の上海と異なり、牌を取った後、手詰まりを自動で検出しないため、HELPメニューにあるFINDをつかって「NO MORE MOVES」と表示されれば取れる牌がない=手詰まりということを確認できる。

同じ絵柄の牌は4つずつある。そのため、同じ絵柄の牌が4つ同時に取れる場合、安全に取ることができる。

同じ絵柄の牌が、3個、または2個しか取れなかったり、見えない場合、取り方によっては手詰まりの原因になる。

マンズ:9x4=36個
ソウズ:9x4=36個
ピンズ:9x4=36個
四風牌(東南西北):4x4=16個
三元牌(白発中):3x4=12個 ちなみにこの上海の白は2重の四角が描かれている。
季節牌:4個
花牌:4個

あわせて144個の牌が積み重なっている。

■操作方法

方向キーでカーソルを動かし、Aボタンで自由牌を選択する。2つ自由牌を選択してもう1回Aボタンを押すと取ることができる。選択はBボタンでキャンセルできる。

画面下には、文字のメニューがある。文字の上にカーソルを置いてAボタンを押すとそのメニューを使える。メニューはさらにサブメニューがある。一番右にはCANCELがあり、キャンセルしたい場合はそれを選ぶ。

■ソリティアモード

ゲームをスタートするとまずこのソリティアモードが始まる。下記19タイルパターンとは違うパターンが、ランダムに出てくる。毎回異なるパターンになり、クリアすると、別のパターンが始まる。

ゲームするたびに毎回パターンが大きく異なり、すぐにクリアできる日があったり、10回~20回以上してもクリアできない日があったり、2回連続でクリアできる日があったりと、その日によって状況が変わり、常に新鮮な気持ちでゲームできる。

ちなみに、本物の麻雀牌を積み上げるのと同様にランダムに配置する。これにより配置の種類が豊富になるが、同一牌が3個同じ位置に重なっているなど、クリア不能な配置になることもある(19種類の固定タイルパターンはすべてクリアできる)。そのため、クリアできると達成感がある。

ゲーム中のNEWGAMEメニューから「SOLITIR」または、トーナメントモードやPEEKのQUITのNEWGAMEでは「SOLITAIRE」を選ぶと、新たなパターンでソリティアモードが始まる。

■TILE - タイルパターン選択

メニューの「TILE」を選ぶと、19種類のタイルパターンが選択できる。決まったパターンでのクリアを目指すパズルになり、通常のランダムで出てくるソリティアモードと違った楽しさで、とてもおもしろい。

各タイルパターンにはタイトルがついていて、それぞれの配置の特徴や愛称を表している。

難しいパターンでは、BACKUPを多用して問題の牌を取るまで戻ったり、もう一度RETRYで最初からやりなおしたり、いろいろ駆使してパズルを解いていく。

特に、KITACHAN、ASSHI!、MANY PAIRSがかなり難しい。

KITACHANは、PEEKを使ってすべての牌の配置をメモして考えてやっとクリアすることができた。。。その手書きノートはKITACHAN手書きノート配置図に。

ASSHI!
KITACHAN
2 BAM OR NOT
DOTS ALOT
DOTS NICE
DRAGON'S SONG
DRAGONRIDER 3
FOURS GALORE
GO WEST
HIRO KUN

MANY PAIRS
ONE. TWO. THREE
PAIRS TO KING
SEASON'S FOUR
SEVENS UP
SPLIT FIVES
SUM PLUM
THREE. TWO. ONE
WINDFALL

ちなみに、三元牌はDragon Tiles、四風牌はWind Tilesとも呼ばれる。
ピンズはDots Tiles、ソウズはBamboo Tilesとも呼ばれる。

タイトル画面の曲も良く、しばらくすると、その曲が続いてスタッフロールが見れる。

■トーナメントモード

ゲーム中のNEWGAMEメニューから「TUNAMNT」を選ぶか、トーナメントモードやPEEKのQUITのNEWGAMEでは「TOURNAMENT」を選ぶと、トーナメントモードの制限時間選択メニューが出る。

制限時間を5MIN(5分)、10MIN(10分)、20MIN(20分)、NOLIMIT(無限)から選べる。

ヘルプは使うことができないため、BACKUPで戻ることもできないのでうっかり牌を間違って取ってもやり直せない。

時間切れになったとき、または、QUITを選んだときに取った牌の数を元にしたスコアが表示される。

手詰まりになってもゲームは終了しないので、手詰まりになったと思ったらQUITを選ぶとスコアが表示される。

QUITを選ぶと、「RETRY」か「NEWGAME」かを選択する。

「NEWGAME」を選ぶと、
SOLITAIRE(ソリティアモード)、TOURNAMENT(トーナメントモード)、CHALLENGE(チャレンジモード)から選択する。

NOLIMIT(無限)は、ヘルプを制限するが、時間を気にせずのんびり楽しむ遊び方になる。ヘルプが使えないことから、ソリティアモードと違った緊張感がある。

20MIN(20分)は、かなり余裕がある制限時間で、普通どおり考えていけば、十分間に合う時間。それでも時間が刻々と減っていくので、のんびり楽しみながら制限時間をつけたいときの遊び方になる。

10MIN(10分)は、制限時間のなかで最もバランスの良い時間。ある程度急ぐ必要があるが、それでも考える余裕もある。

5MIN(5分)は、かなり厳しい時間。とにかく、目に付いた牌をすばやく取っていく必要がある。あとは運しだいになる。クリア確定で時間も迫っているときはかなりの緊張感がある。

時間は、数字で正確に表示される。選んだ時間から1秒ずつ減っていく。

■チャレンジモード

2人対戦用のモード。ゲーム中のNEWGAMEメニューから「CHALENG」を選ぶか、トーナメントモードやPEEKのQUITのNEWGAMEでは「CHALLENGE」を選ぶと、チャレンジモードの1つの牌を選択する制限時間の選択メニューが出る。

■NEWGAME - ニューゲーム選択

サブメニューで「SOLITIR」 「TUNAMNT」 「CHALENG」 「CANCEL」が選べる。それぞれ、ソリティアモード、トーナメントモード、チャレンジモード、キャンセルだが、4つの単語を1行に表示させるため、少し短縮した単語になっている。

■HELP - ヘルプ

サブメニューで「BACKUP」 「RETRY」 「FIND」 「PEEK」 「CANCEL」が選べる。

■BACKUP - バックアップ = 一手戻る

1手ずつ戻ることができる。1手戻ると、「BACKUP」 「CANCEL」メニューが表示される。ここでBACKUPにカーソルを置いてボタンを押すことを繰り返すと、順々に戻っていくことができる。バックアップを終了したい場合はCANCELを選ぶ。CANCELを選ばずに牌を選択しようとしても選択できないので、CANCELを押す必要がある。

■RETRY - リトライ

同じパターンを最初からやりなおす。重要な決定なので、もう一度確認のため「RETRY」 「CANCEL」というメニューが出てきて、そこでRETRYを選ぶと最初からになる。

■FIND - ファインド

取れる牌を1つずつ教えてくれる。

取れる牌があるときは、取れる牌を黒白反転にして知らせる。そして、「NEXT」 「CANCEL」メニューが表示される。そこでNEXTを選ぶと、他に取れる牌があれば同じように別の牌を知らせる。他に取れる牌がない場合は、「NO MORE MOVES」と表示されるので、OKを選ぶ。CANCELを選ぶと、FINDを抜けて選択できるようになる。

FINDを最初に選んだときに、「NO MORE MOVES」と表示されると、手詰まりになっていることを確認できる。その場合もBACKUPを使って戻ってゲームを続けることもできる。同じパターンで最初からやりなおしたいときはHELPのRETRY、新しいパターンで最初からしたい場合は、NEWGAMEでSOLITIRを選ぶ。

■PEEK - ピークモード

現在進行中のゲームをギブアップして、牌の下をのぞくモードになる。そのため、PEEKを選ぶとOKかCANCELかをたずねる。

ピークモードでは、選択した牌を1つずつ取ることができる。このモードから抜けるにはQUITを選ぶとNEWGAMEが選べる。

「NEWGAME」を選ぶと、
SOLITAIRE(ソリティアモード)、TOURNAMENT(トーナメントモード)、CHALLENGE(チャレンジモード)から選択する。

ソリティアモードでは、調べたパターンに戻ることはできないが、TILEの固定タイルパターンでは、同じパターンに戻れることになる。

特にTILEでタイルパターンを解くときに下の牌がどうなっているかを確認できるので便利。

■SETTINGS - 設定

「MESSAGES」 「MUSIC」 「CANCEL」が選べる。

■MESSAGE - メッセージ

ON OFF CANCELが選べる。最初の設定はON。OFFにするとNOT FREEなどの警告メッセージを表示しないようにする。

■MUSIC - ミュージック

「BGM:A」「BGM:B」「BGM:C」「OFF」 から選べる。

最初BGM:Aになっている。テンポの早い曲。
BGM:Bは上海IIのMUSIC 1と同じ曲だがより早い曲になっている。
BGM:CはA,Bと異なりゆったり目の曲調。

そのときの気分で、または、なかなかクリアできないときの気分転換に、時々曲を変えるといいかもしれない♪