2023/12/31

上海~昇龍再臨~

上海~昇龍再臨~
タイトー/Activision
プレイステーション

「古典上海」は「上海クラシック1」「上海クラシック2」「上海クラシック3」の3種類。新モードとして神経衰弱の要素を取り入れた「陰と陽」、スピード重視の対戦型「パンダモニアム~陰と陽~」があり、合計5つのモード。それぞれ1人用と2人用がある。2人用は、モードによっては2人協力だったり、2人対戦だったり、その両方があったりする。上海としての特徴は、『偏りの上海』。他の上海より偏って取ることが多い。


■基本ルール

牌は、左右どちらかが開いていて、上に牌が乗っていないものを選択できる(自由牌)。

選択可能な牌の上で○ボタンを押すと、選択できる。1つ目を選択したあと、同じ柄の牌を○ボタンを押して選択すると、2つの牌が消える。花牌(菊竹梅蘭)同士、季節牌(春夏秋冬)同士は同じ絵柄でなくても取れる。花牌は上に絵柄で下に赤紫の文字。季節牌は下に絵柄で上に青の文字。

1つ目を選択した後、×ボタンで選択をキャンセルできる。

高さの違いがわかりにくい場面や、取れる牌だが、見えにくいという場面もある。とりあえず○ボタンを押して選択を試みると、選択できたりする。少しでも見えていれば選択できる。また、HELPでそういった牌も選択できる。

途中で取れる牌がなくなると「手詰まり」となる。上海~昇龍再臨~では、手詰まりになったときがソフトなので安心。他の同様に手詰まりを検出する上海では、突然手詰まりになってビックリすることがけっこうあるが、上海~昇龍再臨~では、手詰まりになると、まず、カーソルが動かなくなり、そのあと、ゆるやかに「手詰まりです」と表示されるため、驚かないように工夫されている。

■コンティニュー

手詰まり・タイムオーバーになると、コンティニューのカウントダウンが始まる。スタートボタンを押すと、コンティニューできる。そのとき、手詰まりのときは、そのステージの最初からになる。同じ並びになる。

タイムオーバーになると、タイムオーバーになったところから途中から再開となる。

HELPも回復する。スコアは0になる。

コンティニューは9回まで。難しい取り方の配置だった場合、コンティニューを使い切ることも多い。

■HELP

「上海クラシック1」「上海クラシック2」「陰と陽」「パンダモニアム~陰と陽~」では、□ボタンを押すと、「HELP」が使える。取れる牌を選択表示する。

1ステージにつき、難易度が中級では、2回使える。
残り回数は、画面左下の回転するマークで表示される。HELPのみのモードの場合、使ったHELPは、ステージクリア後回復する。

□ボタンを押すと即使うので取り消しはできない。選択表示後、×ボタンでその牌を取るのをキャンセルすることはできるが、HELPは消費されている。

■HELP PEEP TIME

「上海クラシック3」では、□ボタンを押すと、「HELP」「PEEP」「TIME」の欄にカーソルが移動するので、そのあと選んで○ボタンで決定する。こちらは、□ボタンを押しただけでは使わない。使える回数が決まっていて、難易度が中級では、HELP2回、PEEP2回が使える。TIMEは中級上級では最初は使えない。ステージクリアしても使える回数は回復しないが、ステージクリア後のボーナスステージで回数を増やせる可能性がある。

■ゲームスタート

ゲームスタートを選ぶと、「GAME SELECT」画面になる。

「古典上海(Shanghai Classic)」
「陰と陽(In To Yo)」
「パンダモニアム陰と陽(Pandamonium~In To Yo~)」
の3つから選択。

「古典上海」を選ぶと、さらに「上海クラシック1」「上海クラシック2」「上海クラシック3」から選択する。

合わせて5つのモードがあり、さらに、モードによって「1人プレイ」「2人協力」「2人対戦」を選択する。その後モードの説明文が表示されたところで○ボタンを押すとゲームスタート。×ボタンでキャンセル。

■つづきから

メモリーカードに保存したステージから再開する。ステージクリア後に保存したデータならその次のステージ、ゲームオーバー後に保存したデータならゲームオーバーになったステージから再開。保存した時のモードのステージから始まる。保存した時に上書きされる。

得点がそのままなので、ゲームオーバー後に保存したデータで再開した場合、通常より得点が高い状態となる。

■オプション

●BGM音量

音楽の音量。デフォルトは75。0~100で設定。

中国らしい音楽がけっこう良い。かけ声が入る等、他の紹介した上海と比べて癖が強い曲もあるが、独特の風合いのなかなか良い曲も多い。

●SE音量

効果音の音量。デフォルトは75。0~100で設定。

●サウンドモード

デフォルトはステレオ。ステレオ、モノラルから選択。

●難易度

デフォルトは中級。初級、中級、上級から選択。

上級にすると、制限時間ありにした場合に、制限時間の減りが速くなる。また、中級ではHELP(上海クラシック3ではHELPとPEEP)が2つだが、上級ではHELP(HELPとPEEP)が1つになる。

具体的に、上海クラシック3の難易度ごとの違いは、

初級は、初期HELPとPEEPが3個で、TIMEが2個あり、初期制限時間は2分。
中級は、初期HELPとPEEPが2個で、TIMEなし。初期制限時間は1分40秒。
上級は、初期HELPとPEEPが1個で、TIMEなし。初期制限時間は1分20秒。

※初期制限時間は、スタート直後から放置して0になるまでを計測。実際には牌を取ると時間が少し回復するため、時間の減少量に違いがある。

他のモードでのHELPの数は、上海クラシック3の初期HELP・PEEPの数と同じ。

パンダモニアム~陰と陽~では、CPUの反応は難易度による変化はあまりないようす。ただし、1つのステージで使えるHELPの数に違いがある。

●制限時間

デフォルトは「あり」。「あり」、「なし」から選択。

「あり」の場合、制限時間は、牌を取ると少し回復する。制限時間は、画面下のTIMEに表示される。制限時間が半分を切ると、ゲージの空欄部分が赤く点滅する。制限時間が残り少なくなると、警告音が鳴るが、警告音はソフトなので安心。

「なし」の場合は、TIME表示が消える。

●メモリーカード

デフォルトは「使う」。「使う」、「使わない」から選択。

「使う」にすると、ステージクリアごと、ゲームオーバー後、オプションの設定変更してオプション画面から×ボタンで抜けた時に「メモリーカードに保存しますか?」と質問してくる。

■古典上海 上海クラシック1

上海配列が5ステージ。取った牌の数が得点。

クリアするステージごとに、龍の色と、2文字の漢字が異なるのがおもしろい。

「1人プレイ」と「2人協力」が選べる。

「2人協力」では、2人のプレイヤーが交互に同じステージ上の牌を消す。5秒のカウントダウンがあり、5秒以内に取れないと、相手の番になる。

上海配列図

■古典上海 上海クラシック2

上海IIの6配列。取った牌の数が得点。

「?」牌は、取れるようになった時に、実際の牌がわかるようになっている。

クリアするステージごとに、文字のほか、ステージが進むたびに、表示されるキャラクターが赤ちゃんから始まって、少女から女性と、だんだん成長していく。

「1人プレイ」と「2人協力」が選べる。「2人協力」では、2人のプレイヤーが交互に同じステージ上の牌を消す。5秒のカウントダウンがあり、5秒以内に取れないと、相手の番になる。

■古典上海 上海クラシック3

上海IIIの干支12配列。ステージを選択して進めていく。牌の種類によって取った得点が異なり、ボーナスステージでも点数が増える可能性がある。

「HELP」のほか、下の牌を見ることができる「PEEP」がある。ステージクリア後のボーナスステージで獲得すると、TIMEを増やす「TIME」も使える。

「1人プレイ」「2人協力」のほか、「2人対戦」が選べる。

「2人協力」では、上海クラシック1や上海クラシック2と異なり、2人が同時に牌を取っていく。

「2人対戦」では、牌の中にある「黄金牌」を先に取った方が勝ち。3本勝負で、2本先取した方が勝ち。どちらも黄金牌を取れずに手詰まりになった場合は、同点となって次のステージに進む。

上海III 12配列図一覧

●BONUS STAGE

「上海クラシック3」では、1ステージクリアするごとに、ボーナスステージが始まる。神経衰弱の要領で、裏返っている牌から2個選んで、同じ柄を選ぶと、牌の種類によって点数やお助け回数が増えたりする。3回違っていたらボーナスステージ終了で次のステージへ。また、TIMEが0になってもボーナスステージが終了する。

16個の牌、8組ある。

200
500
1000
(空白)
HELP
PEEP
TIME
1TRY(ボーナスステージでのチャレンジ回数が1つ増える)

■陰と陽

神経衰弱の要素がある上海。上海では144個の牌があるが、「陰と陽」のモードではステージよって牌の数が異なる。

牌を取った時、高さの関係で下にある牌が、裏返って背牌になる。

また、牌を取った時、同じ高さの上下左右にある背牌が、表に戻る。

裏返った牌も取れる。裏返った牌を取ると、より得点が高い。通常は10点。背牌と表牌で取ると30点。背牌同士で取ると100点。

裏返った牌は、2つの牌を選択することで、少しの間表が見えるので、確認することが可能。しかし、制限時間ありの場合は若干タイムロスになる。

「1人プレイ」と「2人対戦」がある。

「1人プレイ」は全5ステージ。それぞれ配列が決まっている。ステージによって牌の数が異なる。

「2人対戦」は1ステージ対戦。2人のプレイヤーが交互にプレイして得点によって勝敗が決まる。

●ステージ1 嵩山
牌の数 56個

●ステージ2 恒山
牌の数 64個

●ステージ3 華山
牌の数 48個

4段に積み重なった牌の塔が12個。運が必要。運が悪いと、1回目取ったところで手詰まりになったりする。

●ステージ4 衡山
牌の数 68個

ハーフサイズ弱の上海配列。

●ステージ5 泰山
牌の数 144個

フルサイズの上海配列。牌の裏返りがあるため、より難しい。

■パンダモニアム~陰と陽~

スピード重視モード。対戦でより多くの牌を取ったほうが勝ち。全6ステージ。「1人プレイ」と「2人対戦」がある。

「1人プレイ」はCPUと対戦。同じ数(ドロー)の場合、負けと同じくゲームオーバーとなる。ステージが進むほどCPUの反応が速くなり、手ごわくなる。

「2人対戦」では相手との得点争い。2人対戦では、最初に、上海クラシック2と上海クラシック3の配列の中から1つを選択する。

他のモードと異なり、取れる牌が明るく、取れない牌は暗く表示される。

手詰まりになると、シャッフルされる。

同じ牌が2つ重なったもののみが残った場合、シャッフルしても手詰まりになるが、その手詰まりによるゲームオーバーはなく、その時、相手より多くの牌を取っていればステージクリアとなる。

相手が選択中の牌は、1つ目としては選択できないが、2つ目として取ることができる。

取った牌の数、残りの牌の数が表示される。下には左右の龍が炎を出していて、多くとっている方の炎が相手の炎を押して長くなっているので、目安になる。最終的に144個取れた場合、72個ではドロー。74個以上取ると勝ちとなる。

取った牌の数がスコアになるが、このモードのみトータルスコアはステージ画面には表示されず、ゲームオーバーになったとき(6ステージすべてクリアしてもゲームオーバーと表示される)にランキング10位までに入っていれば、ネームエントリーの時にトータルスコアを確認できる。

「上海クラシック2」や「上海クラシック3」の配列を使うので、それらの配列に慣れておくのもいいかもしれない。偏って取れることを利用して近場で連続して取れるときがチャンス。出現配列はランダム。終盤で取りやすい配列が出たらクリアしやすい。スタート後たくさん取って逃げ切れると勝ちやすいが、配列によっては難しくなる。

■ノーコンティニュークリア

ノーコンティニュークリアは、「パンダモニアム~陰と陽~」が最もしやすい。中級と上級の難度差も少ないので、中級と上級で達成。

次いで、「クラシック上海1」「陰と陽」が全5ステージで、クリア確率もある程度あるため、可能性がけっこうある。それぞれ中級で達成。

「クラシック上海2」「クラシック上海3」でノーコンティニュークリアは難しい。

「クラシック上海1」「クラシック上海2」では、全ステージクリアした時の点数は固定だが、「クラシック上海3」「陰と陽」「パンダモニアム~陰と陽~」ではそのときによって点数が異なる。

「クラシック上海1」「陰と陽」「パンダモニアム~陰と陽~」の3つのモードでノーコンティニュークリアできてうれしい😊🐲