2024/03/11

甲子園2

甲子園2
ケイアミューズメントリース
スーパーファミコン

グラフィックの雰囲気が良い高校野球ゲーム。販売当時の全国4027校が、名前を少し変えて収録されている。大会モードでは、勝っても負けても選手が少しずつ成長していく。最大4つのチームを登録できる。

他には、練習モード、対戦モードのほか、甲子園トーナメントの出場校と組み合わせを決めて高速で優勝校を割り出す大会主催というモードもある。パスワード入力・出力機能があり、これによって別のカセットで成長させたチームデータを読み込んで大会チームとして登録したり、対戦したり、チームデータのバックアップをしたりすることも可能。


基礎知識は以下より。ありがとう~😊

「SFCのゲーム制覇しましょ」まとめ様

用語は手持ちの説明書を参照。

■収録高校

販売当時(1992年6月)の高校4027校がある。その後閉校になって現在はない高校が収録されていたり、逆に、それより新しくできた高校は収録されていない。

高校名は、実名にならないように、主に1文字目と2文字目を入れ替える形で収録されている。すべての高校がそのように名前を付けられているかは私では確認できない。住んでいる地区ならば元の地名がわかりやすい。

大会モードは地区大会の準決勝からスタートするが、私の近くの高校は、地区大会より前の、近隣市町村高校による予選の通過も困難であり、地区大会出場は難しく、しかも地区大会の準決勝というのはありえないような感じだったが、そのような高校でも、大会モードの場合、試合を続けて成長させれば、甲子園優勝もできたりする。

■練習

プレイヤーは、地区を指定して高校を選んで操作するチームを決定する。相手はコンピューターが全地区からランダムに選択する。

練習モードでは、選択したチームは成長しない。

成長していないチームを使うので、チームによっては勝つのが難しい。初期値で空振りさせることができる投手がいるチームは勝ちやすい。

練習モードでは、地区大会の球場が使われる。

■大会

チームを登録して、地区大会準決勝から甲子園まで進めていくモード。4つのチームが登録できる。この大会モードでは、チームは、勝敗によって差があるが、試合ごとに成長して強くなっていく。

しかし、強くなった選手データは一覧表として見ることはできない(システムメニューのチーム偵察モードでは、強くなる前の元のデータを表示する)。

試合前の投手守備交代・打順変更、試合中の代打代走起用・投手守備交代のときに棒グラフとして各選手の成長後のステータスを見ることはできるが、正確な数字は表示されない。バーの長さでなんとなく判断するかんじになる。

●登録チーム

まず、大会モードを選んだら、登録チームの選択になる。1チームも登録されていない場合のみ、自動的にチーム作成モードになる。それ以外の場合は、登録チーム選択になる。未登録となっているデータは選択できない。以降の登録チームの作成・変更はシステムメニューからチーム作成を選ぶ。

登録チームを選んだら、大会メニューが表示される。

●続ける

次の試合を開始する。甲子園第1回戦のときはデモも表示される。

デモはAボタンで飛ばせて、対戦相手を確認したところでリセット・電源を切った場合、続けるを選ぶと、すぐに対戦相手表示画面になる。

ちなみに、デモ等に表示されるグラフィックは、どれも甲子園らしい雰囲気で良い。デモは、地区大会優勝後、甲子園1回戦開始前、甲子園で負けた時、甲子園で優勝した時にある。

●トーナメント表

現在の状況のトーナメント表を表示する。

地区大会ではベスト4(準決勝)から始まるため、トーナメント表が1画面に収まる。

甲子園大会では、大きなトーナメント表になる。上下左右でスクロールできる。Bボタンを押しながら上下左右で高速移動。Lボタンで左に高速移動、Rボタンで右に高速移動する。

ちなみに、途中で負けた時、または甲子園優勝後に「続ける」を選ぶと、トーナメント表が表示される。この状態で次の試合をしたいときは、「新大会出場」メニューを選ぶ。

●新大会出場

確認なしで新しい大会にするので、ある程度勝ち進んで優勝を目指している場合には、このメニューを選ばないように注意が必要。成長した選手データは残る。

大会メニューでは、カーソルは最初「続ける」に合っているので、そのまま方向キーを操作しないでAボタンを押すと、安全。

■対戦

2人用対戦モード。登録チーム1~4、地図からの選択、パスワード入力が使える。全く同じチームの選択も可能。

対戦モードでは、選択したチームは成長しない。

地区大会の球場が使われるが、甲子園で優勝したような登録チームをどちらかが選ぶと、甲子園球場になるようす。

2P側のチームの選択、先発メンバーの決定には2P側のコントローラーを使う必要があるが、試合が開始された後で、セレクトボタンメニューでコンピューターを選べば、以降はコンピューターに設定したチームはコンピューターが操作する。

このことを利用して、好きなチームの組み合わせでコンピューターと対戦したり、両方をコンピューターにしてウォッチモードのように観戦するといったことも可能。

■大会主催

甲子園大会の全ての地区の代表・組み合わせを変更して、高速で結果を進めて優勝高校がわかる。この大会ではどの高校が優勝するかを予想したりして楽しむモード。選手は成長しない。

地区の代表・組み合わせはそれぞれ手動・自動を選べる。組み合わせを決める時にはランダムシャッフル機能もある。

優勝チーム決定後、Aボタンを押すと、地区代表一覧のあと、優勝校と準優勝校の地区名と高校名が表示されたところで停止する。地区代表一覧が流れているときにAボタンを押すと、優勝校、準優勝校がすぐ表示される。優勝校、準優勝校の画面では、Aボタンを押すと、メニューに戻る。

■システム

●チーム作成

まず、チーム作成したい登録データ(1~4)を選ぶ。登録チームのある番号にチーム作成すると、上書き作成され、前のチームデータは消えるので注意。

地区セレクトで地区を選び、校名セレクトで高校を選ぶ。

そのあと、能力値の一覧が表示される。この画面で、能力値の調整ができる。

各チームがトータル300の「ちから」を各選手の能力に割り振りできる。

Aで足す
Bで引く
Lでオールクリア(すべての選手の能力を0にしてチームの力を300にする)
Rでチームのデフォルト値に戻す

チームによる「ちから」の値は300で差がないようす?といっても4027校すべてを調べていないのでわからない。

割り当てる能力には、「打力」「体力」「走力」「守力」「根性」「のり」があり、3人のピッチャーにはさらに投手用の「体力」「スピード」「カーブ」「シュート」「スロー」「根性」「のり」がある。

ピッチャーの選手には、通常の能力に「体力」「根性」「のり」が重複してある。それぞれ異なる能力が割り振られているが、これがどのようなことなのかはわからない。

チーム作成での数値は、最大7までだが、試合を重ねる根性の値が、8以上になっている選手もいた。根性10を確認。

スタートボタンを押すとチームが登録される。

●パスワード入力

「パスワード出力」で表示されたパスワードを入力して、チームデータを復元させる。

全114文字。文字種はアルファベット、ひらがな、カタカナ、記号を含む全128種類。

方向キーで文字を選び、Aで文字入力。
Bボタンでひとつ前に戻る。入力した文字は消える。
Lボタンで、ひらがなとカタカナの位置を切り替え。パスワードによってひらがなが多いかカタカナが多いかで切り替えたりする。
Rボタンを押しながら方向キーで、入力位置カーソルを移動。文字は消えない。

すべて入力してスタートボタンを押すと、パスワード判定となる。

入力が成功すると、登録チームとして登録し、その後成長させることもできる。他のSFCのカセットで成長させたチームを登録したり、データが消えた時のバックアップとしても使える。入力はたいへんだが、データをバックアップ復元できる手段があるのはけっこうすごい。

パスワードを使ってチームを復元すると、選手能力データがそのまま復元されるようす。なお、能力データではない、選手の打率・本塁打は0に戻り、防御率も----に戻る。打率・本塁打・防御率データを0に戻す手段としても活用できるかもしれない。

パスワードを間違って入力してスタートボタンを押すと、

「にんしき ふかのう! 入力ミスしていませんか? A:もう1かい B:あきらめる」

と表示される。Aボタンを押すと、パスワード入力に戻り、入力したパスワードを修正できる。Bボタンを押すと、パスワード入力モードを終了する。

●パスワード出力

登録チームを選ぶと、画面下にそのチームのパスワードが表示される。

文字数や文字種が多く、似た文字も多いので、すべてを間違えずに書き留めるのは至難の業。カメラ等で画面を撮影しておくと安心。

ひらがなの「り」と、カタカナの「リ」は、ひらがなのほうが丸みがある。
ひらがなの「へ」と、カタカナの「ヘ」は、カタカナのほうが右が太め。
アルファベットの「J」と、カタカナの「ノ」はアルファベットのJのほうが縦線が太い。
カタカナの「コ」と、カタカナの「フ」はフのほうが大きく若干丸みがあるが、気をつけないと区別が難しい。
ひらがなの「し」と、カタカナの「レ」も違いが少なく注意。
ひらがなの「う」と、ひらがなの「ろ」も間違えやすい。

●チーム偵察

4027校すべての選手データを見ることができる。

上下で高校を切り替え、左右で地区を切り替える。

このデータは成長前の初期データ。大会モードに登録して成長しているチームも、元のデータを表示する。

1チームの選手は15人。うち、3人がピッチャーとしての能力もある。9人がスタメンなので、残り6人が控えになっている。

●サウンド

デフォルトはステレオ。Aボタンでステレオとモノラルを切り替え。

●コールド

デフォルトは「有」。

5回以降を終えて、10点差以上ついていると、コールドゲームになる。例えば、7回裏の段階で10点差以上ついているとそこで試合終了となる。

Aボタンで、「有」「無」を切り替え。

●初期化

登録チームのデータをすべて消去する。サウンド・コールドの設定は保持する。

初期化を選択すると、

「ほんとうによろしいか?(B:やめ)」

と聞いてくるので、キャンセルする時はBボタンを押す。

■試合開始前・先攻後攻

試合開始前の画面では、組み合わせのそれぞれの高校名と地区名を表示する。

上下左右ボタンを押すと、先攻後攻が入れ替わる。

Aボタンを押すと次へ。

■先発選手の変更

その後、「先発選手の変更」を「しない」か「する」かを選択する。

「しない」を選ぶと試合開始。

「する」を選ぶと、先発選手の変更画面へ。

ちなみに、前の試合で、試合中選手を交代した場合、その交代後の選手がそのまま先発選手になっているので、元に戻したいときは先発選手の変更をする必要がある。

先発選手変更画面のいずれかで、スタートボタンを押すと、試合開始となる。

先発選手の変更画面では、Xボタンを押すことで打順変更に切り替えることができることがポイント。

●投手交代

まず、投手が選択されているので、投手を変更する。投手の能力があるのは3選手。「スピード」「カーブ」「シュート」「スロー」の項目に能力バーがある。

●守備交代

投手以外の選手を選ぶと、守備交代になる。また、控えの選手を選択して、選手を入れ替えることもできる。

●打順変更

投手交代・守備交代の画面で、Xボタンを押すと、打順変更に切り替わる。

1番から9番までで打順を入れ替える。

打順変更でXボタンを押すと、投手交代に戻る。

■TIME

ピッチャーが投げる前にスタートボタンを押すと、TIMEになる。そこで、Aボタンを押すと、守備の時は投手・守備交代。攻撃の時は、代打・代走起用。

Aボタンで選手を決定。

●投手交代

ピッチャーを交代する。ピッチャーは投げていると、体力が減っていく。ピッチャーにはピッチャー用の能力がある。残り2人。

●守備交代

守備の選手にカーソルを移動させると守備交代ができる。

●代打起用

代打を起用する。野手も試合を進めていくと体力が減っている選手がいる。そうなると、なかなか打球が飛ばずにアウトになりやすい気がする。体力が多い控えの選手に変えると、打ちやすくなるかもしれない。

●代走起用

ランナーが出ているときにランナーの方にカーソルを合わせると代走起用になる。

■セレクトボタン

バッティング画面のときにセレクトボタンを押すと、プレイモードの切り替えができる。

Aボタンで切り替える。

ノーマル=すべてプレイヤーが操作する。
オート=守備を自動で捕球までコンピューターが操作してくれる。
コンピューター=すべてコンピューターが操作する。

自チームもコンピューターにすると、先発選手を決めた後、観戦しながら、代打代走や投手守備交代を行うというゲームスタイルになる。

■試合の操作

●塁指定

1塁=右
2塁=上
3塁=左
本塁=下

●バッティング

Aボタンでバットを振る。

上下左右でバッターの位置変更。

Xボタンでバント。

Bボタンで盗塁。塁指定がない場合は2塁に盗塁。

●走塁

Bボタンで進塁。
Aボタンで帰塁。

●ピッチング

Aボタンで投球。

方向キーで変化球。

上でスローボールまたはフォークボール
下でスピードボール
左で左曲がりのボール
右で右曲がりのボール

ボールを投げた後もボールを曲げることが可能。

Bボタンでけん制球。

●捕球

方向キーで移動。

Bボタンで打球が範囲内の時にファインプレイ。

Aボタン+方向キーで塁指定で投げる。

Bボタン+方向キーでボールを持ってその塁に速く走る。

■選手の成績

試合中、バッティング画面では、ピッチャーの名前と防御率と根性、バッターの名前と打順と、打率と本塁打と根性が表示される。

この防御率、打率、本塁打は、累積される。本塁打は、ホームランとランニングホームランの数だが、防御率や打率の増減の仕方ははっきりしていない。

■試合のポイント

●空振り

ある程度変化球の能力がある投手で、投手の投げ方によっては、右端側に立って、投げたら左にいっぱい曲げると、空振りしてくれることが多いことがある。その状態のときはチャンスの時。

うまくいかない場合、スロー(投げるときに上を押す)にすると、うまくいく場合も多い。

ピッチャーの投げ方や能力、そのときの体力によって空振りし続けることができたり、打たれたりする。

初期値でこの方法で空振りできる投手もいるが、初期値でなかなか空振りさせることができない場合、大会モードで試合を重ねて強くすると、できる投手になる場合もある。

左に曲げていくとき、内角(画面左側にバッター)に投げる方が空振りする可能性が多い気がするが、曲げすぎてバットを振っていないときに打者にボールが当たってしまうことがある。

外角(画面右側にバッター)に投げる場合、曲げが不十分だと打たれたり、遠くに離れすぎるとバットを振ってくれないといった状況になりやすい。打たれやすいときは、立ち位置を右端ではなく位置を変えてみると空振りしてくれることもある。

●相手の盗塁でアウトにする

コンピューターはよく盗塁するが、そのとき、少し待って、半分ぐらいのときに投げると、アウトにできたりする。

送球が速くて、走者が戻ったら、走って前の塁まで追いかけるとアウトにできたりする。ボールを持って走る速度はとても速く、安全。

走るのが間に合わない場合、ボールを前の塁に投げるが、また、方向を変えて進塁する可能性、操作ミスの可能性がある。方向を変えたら走って追いかければアウトにできることもある。

●外野から相手の進塁をアウトにする

ある程度強くなり、守備の送球が速くなっていたら、外野に打たれて、1塁から2塁にランナーが向かう場合、少しだけ待って投げるとアウトにできることがある。しかし、待ちすぎると、進塁を許してしまうという危険がある。

場所によっては2塁から3塁の場合でもアウトにできることもあるが、より危険がある。失敗すると3塁に進むことになり、得点される危険が大きくなる。待つ場合でもわずかに待つ感じになる。

●走塁

外野からの送球が、次の塁ではない場合、ボールが塁に到達するまでに時間があり、次の塁に進塁できることがある。送球された球が遅い場合はチャンス。

■大会モード

●リセット

大会では、試合の途中でリセットをすると、そのあと「続ける」を選んだら、その試合を最初からやり直しができる。これを使うと、優勝しやすくなる。最初に優勝した時は決勝の時にこのリセット方法を使ってみた。決勝ではなかなか点が取れないので、そのようなときに前半で5点も取られたといった場合にリセットをすると、再挑戦が可能。

●地区大会

地区大会のベスト4から始まる。

地区大会の球場は狭いのでホームランが出ることがある。

チームによっては、最初はチームが弱く、勝つのはかなり難しいが、負けても成長するので、何度も負けていると、少しずついつかは勝てる可能性が出てくる。

自チームが強くなってくると、10点差以上でコールドゲームができる可能性も出てくる。

●甲子園大会

甲子園球場は、地区大会の球場よりかなり広くなるため難しい。守備では、ボールを取れないと、2塁打、3塁打になる可能性が大きくなるため、打たれると危険。ホームランはほとんど出ないかんじになる。自チーム、相手チームを含めて甲子園でホームランは見ていない。ランニングホームランになることはある。

自チームが強くなってくると、甲子園でも序盤はけっこう打てるので勝ちやすいが、勝ち進むにつれてだんだんと守備がうまくなっていくので、なかなか点が取れなくなっていく。

●甲子園準々決勝から決勝

特に準々決勝あたりから、相手の守備の動きが速くなり、打った球に高速で追いついて捕球することが多くなり、返球も速い。プロよりも守備がうまく、なかなか点が取れない。

優勝の1回目は決勝でリセットを使って優勝。優勝の2回目はリセットを使わずに、決勝ではギリギリ2-1で優勝。リセットを使わず優勝したのは18回目の大会。

なんとかリセットを使わずに優勝できてうれしい😊