2015/11/01

倉庫番ベーシック

倉庫番ベーシック
伊藤忠商事/アウトバック/シンキングラビット
プレイステーション

荷物を押して指定の場所にかたづけるパズルゲーム。全280面のものすごいボリュームで、新鮮でおもしろく、明るく楽しい雰囲気で非常におすすめ!


ボリューム、難度ともに、同じく押してパズルを解いていく、同じくPSにある、紫禁城(ゲームの鉄人THE上海)200ステージと同じぐらいで、お互い楽しめると思われる。

■キャラクターデザイン


「ラビ君」を操作してパズルを解いていく。

説明書やジャケット、CD、ゲーム内には、ラビ君のイラストが多数描かれている。とてもうまい絵で、デザインもかわいく、絵の描く人の参考になるようなかんじになっている。

ちなみに説明書の表には、縦3マス、横4マスにラビ君がいろいろなしぐさで並んでいる。そして、説明書の裏には、同じように縦3マス、横4マスにラビ君が今度はそのラビ君を逆から見た姿(前を向いていれば後姿)で並んでいる。そして、説明書を開いたときに、綴じ部分で対称になるように、そのラビ君の前と後ろ姿が対応している。

などなど、倉庫番ベーシックのイラストは、それぞれとても芸術性が高い。

■グラフィック

グラフィックはポリゴンで描かれている。ラビ君のモデリングなどもとても良く、雰囲気が良い。

倉庫番では、ステージの大きさがさまざまで、狭いステージから広いステージまである。

どのステージもすべての部分が1画面に収まるように大きさが調整される。狭いステージではキャラクター(ラビ君や荷物など)が大きくなり、広いステージではキャラクターが小さくなる。

■荷物と荷物置場

荷物をすべてブルーの床の「荷物置場」にかたづけるとステージクリア。荷物置場に収まっている荷物は濃い茶色、収まっていない荷物は薄い茶色で表示される。

荷物置場は通常の床と同様に移動したり、荷物置場にある荷物を押したりできる。

荷物は押すのみで、引いたり飛び越えたりすることはできない。

荷物は一度に1つずつしか押せない。2つ以上並んでいると、その方向からは押せないことになる。

倉庫番は、紫禁城と異なり、荷物はすべて必要で、荷物を消したり、不要な荷物というものがないのが特徴の1つ。そのため、荷物置場がないところで荷物を動かせなくなると、手詰まり。

■操作

●巻き戻し

×ボタンを押すと、1歩戻ることができる。それと共に、ステップ数も戻る。制限なく戻ることができる。×ボタンを押し続けていれば、来た道を戻っていく。

非常に便利で、クリアに欠かせない機能。

●メニュー

□ボタンを押すと、メニューが出てくる。

「やり直す」(ステージを最初からやり直す)
「やめる」(このステージをやめて、ステージセレクト画面にもどる)
「キャンセル」(何もせずメニューを閉じる)

1度クリアしたステージではメニューに「リプレイ」(最短クリアステップの時の移動を再現する)が追加される。

●やり直す

セレクトボタンを押すと、最初からやり直しできる。メニューのやり直すと同じ。

メニューからやり直すを選ぶより楽で便利。

しかし、セレクトボタンで最初からやり直すことがクセになると、×ボタンで巻き戻すつもりが、うっかりセレクトボタンを押して最初からになってしまったということも起こる。

●早送り

そんな場合、早送り機能も利用できる。やり直した直後や、×ボタンで巻き戻ったあとで、新たに1歩も方向キーで動いていなければ、○ボタンを押し続けると、その前の移動の軌跡で進んでいく。

×ボタンの巻き戻しとの対比で早送りという用語になっている。実際は、通常の速さで進む。

■ステップ数

各倉庫面には、それぞれ制限ステップが設定されている。これを越えると「ステップオーバー」で最初からやり直しになる。

一部のステップ数が厳しいステージを除けば、ほとんどは、ステップ数に余裕があるので安心。

×ボタンで巻き戻せば、不要なステップ数を抑えることができることが大きなポイント。

しかし、パズルを解くことに集中しているため、分岐のステップまで戻らずに先に進めたりすることが多く、そうすると、不要なステップが積み重なって、ステップオーバー近くになっていたということが私にはとても多い。

クリア目前でステップオーバーになりそうな場合でも、×ボタンで戻っていくと不要なステップが見つかり、その前から進めるとクリアできるということもある。

クリアしたときにもクリアステップが表示され、記録されるので、クリアステップの更新をめざすのもとてもおもしろい。たくさんステップ数が減るとうれしい。

■経過タイム表示

倉庫番ベーシックには制限時間はないので、じっくり考えることができる。

それでも、画面には経過タイムも表示される。ステージセレクト画面でステージを選択してステージを開始してからの時間で、やり直しをしてもタイムが継続される。

やめるを選んでステージを抜けると0に戻る。

今どれだけこのステージに時間がかかっているかのチェックに利用したりできる。

クリアしたときにも表示され、記録されるので、解くのにどれだけかかったか、クリアタイムの更新などに活用できる。最大9時間59分59秒。

■ゲーム

「練習」「初級」「中級」「上級」「天才」「職人」「仙人」という7つのコース(レベル)がある。それぞれに40のステージがある。

どの面からでも始めることができる。

順番どおりに進めるか、飛ばしながら進めるか、適当に選んで進めるかはあなた次第。

各コースには、そのコースとしてはとても難しい面があったり、逆にやさしい面が混じっていたりする。

■メモリーカード

倉庫番ベーシックでは、クリアした倉庫面の記録に、メモリーカードブロックを「9ブロック」も使う。

これは、全280面のクリアしたという情報、最少クリアステップ数、最少クリアタイムが記録されているということよりも、リプレイ機能のため全280面の最少クリアステップ時の移動をすべて記録しているため。

しかし、9ブロック使うだけあり、リプレイ機能は、非常に便利な機能になっている。

■セーブ

倉庫番ベーシックのデータのセーブには注意が必要。

ステージを初めてクリアしたり、クリアステップやクリアタイムの記録を更新したりしたとき、ステージセレクト画面で、×ボタンを1回押すと、セーブするかどうか聞いてくる。そこで、最初に「はい」が選択されているので、○ボタンを押すと、セーブされる。

しかし、×ボタンを2回連続で押すと、セーブがキャンセルされてしまう。すると、セーブされず、そのあとすぐに同じコースに戻ると、クリアした面がクリアしていないことになってしまう。そのため、セーブするときは、必ず1回だけ×ボタンを押したあと、○ボタンを押す必要がある。

ちなみに、セーブしたあと、画面がコース選択画面(またはエンディング画面)になれば、セーブが完了しているので、そこで電源を切ることができる。

■リプレイ

1回クリアしたステージに、また入ると、□ボタンメニューに「リプレイ」が追加される。

クリアステップを減らすときに非常に便利な機能。また、クリア方法を他の人に教える場合にもとても便利なかんじになっている。

通常、クリアしたステージでも、あとから始めると、クリア方法を忘れていることがほとんどで、最初クリアしたときより時間がかかることも多い。さらには、最初クリアしたときよりステップ数が増えたということもある。そういったときに、リプレイは非常に助かる機能になる。

リプレイは最少クリアステップの時の動作を再現していく。

1回クリアしたばかりのリプレイでは、不要なステップがけっこう見つかったりする。

リプレイ中に○ボタンを押すと、リプレイを途中で止めることができる。その状態でも○ボタンを押し続ければ先を見ることができる。止めたあとは通常の操作ができるので、×ボタンで戻ったり、セレクトボタンやメニューを開いてやり直したり、そのステージをやめたり、止めたところから移動して進めたりすることもできる。

リプレイをすると、経過タイムが最大の9時間59分59秒になる。そのため、リプレイを止めてやり直すと、クリアタイムの更新はできなくなる。クリアステップの更新のみを目指す場合には大丈夫。クリアタイムも更新したい場合には、いったん○ボタンでリプレイを止めてステージをやめるかリプレイを最後まで見てステージを抜けてからもう一度入る。

■ステージクリア

見事すべての荷物を荷物置場に置くと、ステージクリアで、ファンファーレとともに、今回のクリアステップ、クリアタイムと、前回までの最短クリアステップと最短クリアタイムが表示される。

そこで○ボタンを押すと、ステージセレクト画面に戻る。○ボタンを押すまで表示されたままなので安心。

ちなみに、×ボタンを押すと、クリアステップ・クリアタイム表示を消して、すべての荷物が収まった状態の倉庫面を見ることができる。

クリアステップ・クリアタイムの記録を更新した場合、今回のクリアステップ・クリアタイムのところに「レコード」と表示される。

クリアステップとクリアタイムは別々に記録されている。

最少クリアステップ数が表示されるのは、ここだけなので、ステージをクリアしたら、各ステージごとにクリアステップ数をメモしておくとステップ数の記録を更新するときにとても便利。

リプレイクリアではクリアステップ・クリアタイム表示はないが、リプレイクリア時に、画面が切り替わる前に通常のステップ数表示を見ることができる(リプレイクリアでは一定時間で画面が切り替わる)。

■コースクリア画面

「練習」「初級」「中級」「上級」「天才」「職人」「仙人」各コースで40ステージすべてクリアすると、ステージをクリアしたり、やめるを選んだときに、コースクリア画面が見れる。コースによってクリア画面が変化していく。

条件を満たしていると、何度も表示される。

■エンディングムービー/エンディングテーマ

「初級」「中級」「上級」「天才」「職人」「仙人」のどれかで40ステージすべてクリアしていると、ステージセレクト画面で×ボタンを押した後でエンディングムービーが見れる。そのコースに入って出ることで何度も見ることができる。

280ステージすべてクリアしなければ見れないということでは、見れる人が少数になってしまう。ムービーも曲も芸術性の高いすばらしい内容なので、「初級」40ステージクリアで見れるのは親切な配慮になっている。

ムービーがとても楽しいかわいいグラフィックと3DCGアニメーションと内容でとてもすばらしい。

エンディングテーマがあり、藤村みわ子さん唄/作詞/作曲の「She is positive」という歌が流れる。

曲、唄、歌詞ともに気軽に聞ける曲で、ムービーも気楽に見れる内容なので、違和感なく見れるエンディングになっている。

曲は、特にメロディーがとても良く、ボーカルもアート的で声が良く、素朴な感じで雰囲気が良い。歌詞も曲に合っていて、全体的に倉庫番ベーシックのキャラクターやゲームともけっこう合っているかんじになっている。

ちなみに、説明書に歌詞が載っていて、2番まであるが、エンディングムービーで流れるのは1番まで。280面すべてをクリアしても2番は聴けなかったので、ゲーム上で2番を聴ける方法があるかどうかはわかっていない。

しかし、2番を聴く方法がある。

倉庫番ベーシックを音楽CDとして聴くと、「She is positive」が全部聴ける。倉庫番ベーシックの11曲目が「She is positive」となっている。

PlayStationで聴く場合は、ディスクを入れずにPlayStationの電源を入れ、出てくるメニューの「CDプレーヤー」を選び、CDプレーヤー画面を出す。そこで、倉庫番ベーシックのディスクを入れると、曲番号が表示されるので、11曲目を選ぶ。

PS2で聴く場合は、ディスクを入れずにPS2の電源を入れ、「ブラウザ」を選ぶ。そこで、倉庫番ベーシックのディスクを入れるとディスクアイコンが表示される。ディスクアイコンにカーソルを合わせると、画面右下に「△音楽CD」と表示される。そこで△ボタンを押すと、曲を選ぶ画面になるので、11曲目を選択する。

■She is positive

She is positive
唄/作詞/作曲:藤村みわ子

すましてる彼女は
まっ赤な口紅
洋服もハデで
すれ違う視線は
頭から足の先
きっと勘違いされてるね
だけど元気くれる友達

she is positive
いつもpositive
負けそうなときも
“強がり”のエネルギー
たくさん持って
She is positive
いつもpositive
「強いコ」と言われるけど
今度ふたりで海へ
ドライブ行こうね

マイペースな彼女は
みんなミートソース食べても
ひとり大好きなバジリコ
嬉しそうにたのむひと
きっと勘違いされてるね
だけど元気くれる友達

She is positive
いつもpositive
笑えないときは
“弱虫”のエネルギー
たくさん放って
She is positive
いつもpositive
「へんなコ」と言われるけど
今度ふたりで海へ
ドライブ行こうね

■視点変更

倉庫番ベーシックはポリゴンで倉庫面を表示している。

そして、実は、視点変更することもできる。

すべてのステージで、1画面に収まるように、見やすい視点に調整されるため、パズルを解く上で視点を変更する必要はないが、いつもと違った感じで進めたいときに使うことができる。

また、「練習」「初級」「中級」「上級」「天才」「職人」「仙人」「自作」ではステージ外側の壁面のグラフィックが異なっている。視点変更することで、はっきり見ることができる。

視点変更には、2つのボタンをいっしょに押す。

L1+R1で、視点を上げる。
L2+R2で、視点を下げる。
L1+L2で、左回転。
R1+R2で、右回転。
△+上で、ズームアップ
△+下で、ズームアウト。

スタートボタンを押すと初期の視点に戻る。

■エディット

最大縦16マス×横24マス。40面記録できる。

エディット面の記録には、クリアした倉庫面の記録9ブロックとは別に、追加で4ブロック必要。そのため、倉庫番ベーシックはメモリーカードブロックを「9ブロック~13ブロック」使うゲームになっている。

ラビ君が配置されていないことは検出するが、荷物と荷物置場の数が違っていることは検出しない。

エディットが攻略に利用できるステージもある。利用できるステージは限られるが、荷物を置く場所や順番が難しい面で、すべての荷物は荷物置場に早い段階で持っていくことができるものの、持って行くためには回り道や別の荷物を移動させるなど、手順が複雑。そこで、エディットでそのパズルの重要な部分の部屋の形や荷物置場の形は変えず、最初に荷物が置いてある場所を広くして持ち込みやすくするように作り変える。そうすると、パズルの中心に集中できることになる。

セーブを選ぶと、ステージ番号を選ぶ画面になる。面番号を選んでから○ボタンを押すとセーブされる。エディットのセーブでは、○ボタンを押すと確認なしに即上書きセーブされるので注意。

ちなみに、ロードでは、自作の面だけでなく、「練習」「初級」「中級」「上級」「天才」「職人」「仙人」のすべてのステージがロードできる。これを元にしてオリジナル面を作ることもできる。

■メモ

はじめから荷物が荷物置場に収まっているステージも多い。多くの場合、はじめから荷物置場にある荷物も動かさなければクリアできないようになっている(一方で動かさなくてもいい荷物があるステージもある)。

荷物の通り道を見つける。多くのステージは、そこからしか荷物を荷物置場に押して運べないという部分がある。ステージによっては、その荷物は、特定の荷物置場にしか入らないという場合もある。

まとまった荷物置場があるステージでは、荷物の通り道の先の、そのまままっすぐ押すだけで置ける荷物置場が一番荷物を入れやすい。

入れづらい荷物置場は最初のほうで荷物を置き、入れやすい荷物置場は最後のほうに残すことがベースとなる。これに、通り道を塞ぐ荷物置場は後にするということなどなどが加わっていく。

通り道となる荷物置場は、後で閉じるためにその先に荷物を置いておいて、通り道が必要なことを行ったあとで押して閉じるかんじになる。

荷物の入口の両サイドに荷物を置く必要があるステージでは、その場所からは一方に置くと、もう一方に押せなくなることになる。もう一方は別の方向から持って行く必要があり、場合によっては、その方向の先に荷物を置いておく。

まとまった荷物置場の奥に荷物が置ける場所があり、そこに置いておいて通路を確保し、最後に押して入れるということも多い。

その部屋にどれだけ荷物を置けるかがポイントになる。荷物が置けるということは、置いて持ち出せるということで、置き方によっては実はもう1個入るということがクリアの鍵になることもある。しかし、逆にどうしてもその部屋にそれ以上荷物が入らない場合もある。その場合、別の方法を探る必要がある。

荷物を動かせるように中間地点に置いておくことも多い。

さらに、通路の入口を塞ぐ荷物を動かしてまた戻すドアのようにする場合もある。一方通行の扉だが、あとで荷物置場に置けるように荷物をそこに残しつつ、1つの方向からでも先に進めるのは貴重になる。

通路の先に、ある程度スペースがあれば、回り込んで押せる。一見回り込んで押せなさそうに感じる場合もあり、けっこう盲点になる場合も多い。

難しく考えすぎていた、ということも多い。クリア方法は、実は考えていたことより楽なことだったということもある。

倉庫番のステージにはいろいろな広さがあるが、狭くて難しい面がとても多い。

まとまった荷物置場に順番を考えて荷物を入れるステージも難しいが、狭くてたくさんの荷物がある面や、十字、四角に並んだ荷物置場に順番に荷物を置く面、互い違いに荷物が並んだ面が、クリア方法が予測できず、かなりの難所になることが多い。

対称、ほぼ対称の倉庫面が手ごわい。多くの場合、その対称のまま対称に動かしていくと手詰まりになる。また、対称のように見えて、ちょっとだけ違うという場合、その違う部分が重要なポイントになることが多い。

4つの荷物が縦2マス横2マスというように正方形に並ぶと、動かせないため、そこが荷物置場でなければ手詰まりとなる。荷物と壁が合わさって縦2マス横2マスに並んでも同様に手詰まりになる。しかし、4マスのうち1マスが開いていれば動かせる可能性がある。そのため、そこに荷物を2つ並べて置いてもあとで動かせることに気づきにくく、そこが盲点になる場合も多い。

壁と荷物でふさがった内部には入れないのでそれによっても手詰まりになることも多いが、ふさいでいる荷物の1つが動かせるならば、それを動かせば内部に入れることもある。このことも盲点になりやすい。

クリア方法以外、壁や荷物であらゆることが事前に防がれているような倉庫面もある。そうすると、クリアできないのではないかと思ってしまうが、ゲームの鉄人THE上海の紫禁城同様、すべての面がクリアできるので安心。

難しい面では、いろいろ試行錯誤して動かしていく。そうすると、あるとき、なんとなく今までと違った状況で、動きやすいような、少しクリアに近そうな感覚になることがある。それは本当にクリアに近い可能性も多い。

詰まったときは、日を変えると新たな気持ちで新たな発見があったりする。1つでもその面の特徴を新たに見つけたら1歩進んだことになる。

クリアにどれだけ月日がかかってもいいので、気軽に進めていくと気楽♪