2021/01/01

テトリス

テトリス
BPS
ファミリーコンピュータ

音楽やグラフィックの雰囲気がとても良い落ちものパズル。いろいろな遊び方もある愉快なパズルゲーム。


■説明書より

愉快なパズルゲームTETRIS(テトリス)

TETRIS(テトリス)は、子供から大人まで楽しく遊べるパズルゲームです。ルールは簡単。4つの正方形の組み合わせでできている7種類のブロックが、1個ずつ画面の上から落ちてきます。出てくる順番はランダムですので、次にどれが落ちてくるか予測できません。うまくブロックを積み重ねていき、横1列(10ブロック分)隙間なく並べると、その列のブロックは消えてなくなります。全部で25列消すことができれば、次のステージへチャレンジできます。しかし、ブロックの落下スピードはステージが進むたびに速くなり、だんだん隙間なく並べるのがむずかしくなります。
もし、ブロックが上まで山積みになってしまったら…アウト! 3回アウトになったらゲームオーバーです。10段階のスピード、6段階の障害が用意されていますので、プレイするたびに新鮮な発見ができる愉快なゲームです。

■操作

●回転

回転は「下ボタン」を押す。

下を押すたびにブロックが90度左回転する。

●落とす

高い位置からブロックを落とすときは「Aボタン」を押す。

押したところで瞬時に下まで落ちる。

目的の場所とずれているときにAボタンを押すと、意図しない場所にくっついてしまい、ピンチになることも多い。

ちなみに、Aボタンを押したままの状態だと、落ちたまま次のブロックが落ちてこない停止状態となるという技がある。そこで次の手を考えることも可能になっている。

●移動

左右ボタンで移動する。地面に着地したブロックも、固定されるまでに時間があり、その間に左右に移動してブロックを潜り込ませることが可能。

●セレクトボタン

NEXTの表示を消したり表示したりする。通常は表示されているので、セレクトボタンを押す必要はなく、説明書を改めて見て発見。

NEXTの表示を消して進める遊び方もあるかもしれない。

●スタートボタン

ゲームスタート。ゲーム中はポーズ。ポーズ中はブロックの表示が隠れる。

■タイトル画面

音楽とグラフィックがとても良い雰囲気のタイトル画面。ここでボタンを押すとメニューになる。

タイトル画面の曲が終わると、ランキング表示となり、その後、スタッフが表示される。

■メニュー画面

メニューでは、「STAGE」「ROUND」「MUSIC」の順番で決定する。

決定はAボタンで次の項目に移る。3つの項目を決定するとゲームが始まる。

決定後前の項目に戻るには、Bボタン、スタートボタン、セレクトボタンを押す。

●STAGE

ブロックの落ちる速さ。0~9の10段階。

積んだフィールドのブロックと新しいブロックが重なるとアウト。画面左上のLIVEにあるハートが1つ減る。3つハートが減るとゲームオーバー。

●ROUND

障害ブロックのレベル。0~5の6段階。

障害ブロックは、最初にそのレベルに応じた高さの分だけランダムにブロックが積みあがっている。

ステージをクリアした時、レベルごとに決まった高さより上のブロックは消えて次のステージに進む。レベルごとに決まった高さより低い場合はそのまま次のステージに進むため、ROUNDが後半の場合、STAGE 9から始めるより、STAGE0から始めて低い状態で進めていければよりクリアしやすい。

ステージが低くなっていて次のステージでも形が変わらない状態だが、次のステージの最初のブロックがその前のNEXTに表示されていたものとは関係なくなることに注意。

アウトになったときは、再びレベルごとに決まった高さに戻る。そのため、アウトになったステージが後半の場合、速い落下スピードで高いところから始まるため、続けてアウトになりやすい。

●MUSIC

「TECHNOTRIS」「KARINKA」「TROIKA」の3曲ある。どれも独特の雰囲気とリズムのとても良い曲で、最初は、「TECHNOTRIS」にカーソルが合っている。無音の「SILENCE」も選べる。

他にも、タイトル画面の音楽、ステージ9クリアの音楽、グラフィックとともに、ロシアの雰囲気となっており、とても雰囲気がよくまとまっている。

■画面

●SCORE

スコア。これは集計前の得点。このテトリスではすぐには得点に加算されず、ステージクリアかアウト後の集計のときに加算される。

●LIVES

ライブス。ブロックが上のほうまで積みあがっていて、新しく出てきたブロックと重なる状態になるとアウト。ハートが1つ減る。最初は3つのハートがあり、0になるとゲームオーバーで、ハイスコアの名前登録画面になる。

●LINES

ラインズ。1ステージクリアまでの残りライン数。最初は25。0になるとステージクリア。1のときに2以上消したりするとより高得点。

横1列は10ブロック。1列を隙間なく並べると消えて、上の列がそのまま落ちてくる。隙間があると消えないので、隙間を埋めることができる部分が必要になる。下にブロックを下げるには隙間部分の上にブロックが少ないようにするとよさそうだが、私はけっこうここらへんがうまくできていないかんじになっている。

●ROUND

ラウンド。現在の障害ブロックレベル。0~5。ステージ9をクリアすると1つ上のラウンドへ。ラウンド5ステージ9をクリアしたら次はラウンド5ステージ0になってループする。

●STAGE

ステージ。現在のブロック落下スピードレベル。0~9。ステージクリアすると1つ上のステージへ。

●NEXT

次に落ちてくるブロック。

ステージクリアなどで集計すると、次に始まるステージの最初のブロックは集計前にNEXTに表示されていたブロックとは関係がなくなる。

たとえば、NEXTに長方形ブロックが表示されていて、そこでステージクリアすると、次のステージの最初のブロックが長方形ブロックになる可能性は7分の1となる。特に次で4列消せるという場合には、その前に消してステージクリアすると、チャンスを逃すことになったりする。

■7種類のブロック

テトリスには、4つの正方形で構成された7種類のブロックがある。どれも重要なブロックになっている。

下ボタンで回転させていろいろな地形に合わせることができる。意外な形が意外な地形でうまく置くことができたりするなど、奥が深い。

●1,2 Z字型ブロック

単体では平面に隙間なく置くことができないブロック。

左右対称で2種類ある。

それぞれ同じ種類のZ字型ブロックとは結合する。縦でも横でも結合する。しかし、異なる形のZ字型ブロックの場合は相性が悪い。

右寄りの場所で回転するため、縦の時、左端では回転できない。

平面に置いて隙間があいた場合、状況や次のブロックによっては落下の着地と同時に左右に動かして隙間を埋める方法もある。

●3 T字型ブロック

Z字型ブロックのどちらにも乗り、凸にも凹にも置ける。3マスの場所に置くこともできる。

便利だが、2マスの段ばかりの場合、隙間が空いてしまう。

3マスの長さのところの中央のブロックのところで回転する。

●4,5 L字型ブロック

左右対称で2種類ある。

縦にすると、2マスの高さの隙間を埋めることができる。2種類それぞれ埋めることができる方向が異なる。

また、縦にすると、2マスの平面に安定して置くことができる。

同じ種類のL字型ブロックでは、この2通りの置き方でカギ型の縦の長方形に置くことができる。

ちなみに、上に2マスの段、下に1マスのくぼみという場所も、横にして凸を下にすると埋めることができる。こちらも2種類それぞれ埋めることができる方向が異なる。

3マスの平面があれば、3マスの部分を下にして安定して置ける。

同じ種類のL字型ブロックでは、この2通りの置き方でカギ型の横の長方形に置くことができる。

3マスの長さのところの中央のブロックのところで回転する。

最大で3列まで同時に消すことができる。

●6 正方形型ブロック

唯一回転させても形が変わらないブロック。

2マス同じ高さの場所には隙間なく乗せることができるが、そのような場所がないと隙間が空いてしまう。

●7 長方形型ブロック

4列をまとめて消すことができるブロック。2段、3段の高さを埋めることにつかったりできる。縦にすれば1マスなので、いろいろな場所に置くことができる。また、横に置くと4マスの場所を埋めることができる。

左から2、上から3ブロックのところで回転する。

右2列では、縦から横に回転できない。

■得点

●ドロップ得点

少しずつ落ちていくブロックをねらいをさだめてAボタンを押して落とすと、落下した分だけ得点。18点~1点。

●ブロックライン得点

列を消したときに、消したブロックラインの幅が大きいほど得点が飛躍的に高くなる。

1列 SINGLE(シングル) 40点
2列 DOUBLE(ダブル) 100点
3列 TRIPLE(トリプル) 300点
4列 TETRIS(テトリス) 1200点

すべてのブロックは1列、2列同時に消すことができる。
L字型ブロック2種では、3列同時のTRIPLEまで出せる。
長方形ブロックでは3列同時と4列同時も出せる。

DOUBLEの100点は、SINGLE2回の80点より20点多い。

TRIPLEの300点は、SINGLE3回の120点より180点多く、
SINGLE1回+DOUBLE1回の140点より160点多い。

TETRISの1200点は、SINGLE4回の160点より1040点多く、
DOUBLE2回の200点より1000点多く、
TRIPLE1回+SINGLE1回の340点より860点多い。

●得点の計算

得点は、ステージクリア後、または、アウト後にまとめて計算されて加算される。

画面下の「THIS STAGE」のところで、そのステージクリアをどれだけの得点でクリアできたかを確認できる。

すべて4列TETRISで消すと、7×1200+ドロップ得点で9000点以上入ったりする。
4列で6回消すと24列なので、1回でも1列や2列や3列で消すと、7回4列で消すことはできない。

すべて1列SINGLEで消すと、25×40+ドロップ得点で、1000点にドロップ得点が加算された点数になる。

■STAGE 9クリアアニメーション

各ラウンドのステージ9をクリアすると、楽しいアニメーションが表示される。ラウンドの数字が多いほど、出てくるキャラクターの人数が増える。

ラウンド0~ラウンド4では、明るい曲調だが、ラウンド5ではマイナー調となり、曲も長くなる。

■ROUND 5 STAGE 9クリア画面

ラウンド5のステージ9をクリアして、アニメーションが終わったあと、画面が切り替わり、とっておきのすばらしい画面、花火の場面となる。

かなりリアルな雰囲気の花火となっていて、演出、効果音、背景のグラフィックを含めてかなり凝っている。

しかも、そのときによって、色や火花の形が異なるので、いつも異なる花火が見れる。

とても驚きの画面になっている。

■遊び方

ラウンド0ステージ0から始めると、ラウンド5をクリアするまでものすごく時間がかかる。また、ラウンド5ステージ9をクリアした後は、ラウンド5ステージ0からスタートしてループするため、さらに長く続くことになる。

そこで、ラウンド5ステージ0から始めてステージ9をクリアするまでというように区間を決めて、その区間でどれだけ点数を取ることができるかにチャレンジするのもおもしろい。

この方法だと、30分ぐらいでゲームが終わるので、気楽に楽しめる。潰したい時間によってラウンド3やラウンド4から始めたり、より短くラウンド5のステージ5から始めるといったアレンジもできる。

ハイスコアをめざすと、なかなか長方形ブロックが出てこないでピンチになってアウトになったりする。アウトになると、ラウンド5のブロックが積みあがった状態になるので、そうなるとハイスコアが難しくなる。また、ゲームオーバーの危険もある。

いったんゲームオーバーになると、次は無難に進めるため、スコアが少なくなったりする。

ラウンド5ステージ0から始めてステージ9をクリアするまで私の最高は43006点。この遊び方で私が4万点を超えることはめったになく、3万点を越えても良いほうになる。途中でゲームオーバーになったり、ステージ9までクリアしても2万点を下回ることもある。

ちなみに、ラウンド0のステージ0から始めてラウンド0のステージ9クリアで終わるといったような遊び方もある。こちらの方法の私の最高得点は68230点。ラウンド0では、障害ブロックがないため、あえてアウトになるという方法もある。この点数は1回アウトになっている。

そのため、ラウンド0のステージ0から始めてステージ9クリアで終わる場合、ノーミスに制限するという遊び方もある。しかし、私の場合ラウンド0のステージ0から始めてハイスコアを目指しながらノーミスで進もうとすると、どこかでアウトになったりする。ラウンド0のステージ0から始めてステージ9までノーミスクリアしたときの私の最高得点は62793点。

他にも、区間を縮めたり長くしたりするなど、いろいろな方法で楽しむことができる。